特殊部隊突入シム『Door Kickers 2』正式リリースされ、続々と指揮官が集まる盛況博す。歯ごたえあり戦略立案ゲームに、キャンペーンモード実装で過去最高の盛り上がり

デベロッパーのKillHouse Gamesは2月10日、『Door Kickers 2: Task Force North』（以下、Door Kickers 2）を正式リリースした。対応プラットフォームはPC（Steam）。バージョン1.0では日本語表示への対応がなされたほか、新たにキャンペーンモードなどが追加されている。

『Door Kickers 2』は見下ろし視点の戦術シミュレーションゲームだ。ソロプレイおよび最大4人協力プレイに対応している。本作の舞台となるのは、中東をイメージした架空の国「ノウェラキ」だ。プレイヤーは特殊部隊の指揮官となり、さまざまなミッションに挑戦。隊員たちを育成しつつ装備を整え、部隊を強化していく。

本作では隊員一人一人に移動などの指示を出し、任務をこなしていくことになる。マップの地形は任務前から判明しているが、敵の配置は原則として不明である。準備段階で移動ルートや突入タイミングなどを設定し、また手榴弾を使うタイミングなども指定。スムーズなクリアリングができるように計画を練りつつ、任務中にも指示を出して不測の事態に対応していくことになる。

武器としてはM4カービンやMP5、XM7といった実在の銃器らが登場。さらに閃光手榴弾や暗視ゴーグル、扉を爆破できる貼付型爆薬といったガジェットも用意されている。また使用可能な部隊としては、アメリカ陸軍レンジャー・CIA・現地民兵によるSWATの3種類が存在。部隊はそれぞれ使用可能な装備やアップグレードツリーが異なり、たとえばCIAは潜入を得意とするなど違った強みをもつ。好みの部隊を指揮して、掃討や人質救出といったさまざまな任務をこなしていくのだ。

本作は2020年11月よりSteamにて早期アクセス配信が開始されていた。Steamユーザーレビューでは、本稿執筆時点で約8100件中95％が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得。手強い難易度ながらも、計画を立てて任務をこなしていく、戦術的で緊張感のあるゲームプレイなどが好評を得ている。また前作経験者からも、基本システムを引き継ぎつつ、装備の種類や指示の細かさなどさまざまな点が前作よりパワーアップしているとして、評価する声が寄せられている。

そんな『Door Kickers 2』が4年を超える早期アクセス期間を経て、ついに正式リリースされた。バージョン1.0では、まずキャンペーンモードが追加されている。キャンペーンモードでは複数のマップに連続して挑戦することになり、隊員の疲労といった要素が存在。うまくローテーションさせながら任務をこなしていく必要がある。

そのほか、部隊全体を強化できる戦闘教義（ドクトリン）が拡充され、また新装備やマップ、敵の種類などが追加。また実績の実装や日本語表示への対応などもおこなわれている。変更は多岐に渡るため、アップデートの詳細についてはSteamの本作公式ニュース（英語）を参照してほしい。

また正式リリースを受けて、本作のプレイヤー数も大きく増加。Steamの同時接続プレイヤー数は直近のピークで約4800人を記録しており、これまでのピークだった約1000人を大きく超える賑わいを見せている（SteamDB）。本作は2023年に、正式リリースに向けた開発に取り組んでいることが開発元より伝えられ、キャンペーンモードの実装などが予告された。しかし想定より開発に時間がかかっているとして1年ほど続報がない状態が続くなど、ファンからは進捗を心配する声もあがっていた。そうして今回ついに待望の正式リリースを迎え、ファンたちも盛り上がりを見せているようだ。開発元は正式リリース後も本作の開発を続けるとしており、今後のさらなる盛り上がりも期待されるところだ。

『Door Kickers 2: Task Force North』はPC（Steam）向けに配信中だ。ゲーム内は日本語表示に対応している。また現在リリース記念セールがおこなわれており、2月18日まで定価の10％オフとなる税込2520円で購入可能だ。