理不尽都市アクションゲーム『トライブナイン』Ver.1.0ではバトルが大幅進化。リキャスト撤廃やスタミナ回復速度アップで、シンプルに気持ちよく戦えるアクションに

アカツキゲームスは2月8日、『トライブナイン(TRIBE NINE)』の最新情報を公開した。Ver.1.0では多数の改善や調整がおこなわれているそうだ。

アカツキゲームスは2月8日、『トライブナイン(TRIBE NINE)』の最新情報を公開した。同作はPC(Steam)/iOS/Android向けに基本プレイ無料にて2月20日に配信開始予定。公開された「ディレクターレター #003」によると、Ver.1.0では死遊テストおよび死遊体験版から多数の改善や調整がおこなわれているそうだ。

『トライブナイン』ゲーム版は、ゲームで統治された世界から自由と夢を取り戻すべく、若者たちがエクストリームベースボールの技やギアで戦う、理不尽都市アクションゲームである。本作の世界では20XX年、若者たちが暴力による抗争を野球に似た決闘手法「エクストリームベースボール」(以下、XB)で代替していた。

しかし時は流れ、謎の仮面の男ゼロによって掌握されたネオトーキョーでは、すべてがエクストリームゲーム(以下、XG)で統治。XGの死を厭わない残酷なルールが人々を凄惨な状況へと追い詰めていった。ゼロの支配に対して、若者たちはレジスタンス組織を結成。主人公を含めた少年少女は、XBの技やギアを武器に、死と隣り合わせの過酷な戦いを繰り広げていく。

システム面では、3人編成のパーティーによるアクションバトルや、いわゆるガチャ要素などが存在。もう一つのバトルであるXBでは、言葉をぶつけあう言論バトルを交えながら、3Dのカットシーンで決闘の模様が描かれていく。なお『トライブナイン』は、アカツキゲームスおよびトゥーキョーゲームスによるメディアミックス作品である。『ダンガンロンパ』シリーズを手がけた小高和剛氏が原案などを手がけている点も特徴だろう。

本作のVer.1.0では、「死遊テスト」および「死遊体験版」で寄せられた意見を受けて、多くの改善や調整が実施されている。バトルに関しては、エネミーの手ごわさはそのまま、プレイヤーの納得感やうまく行ったときの気持ちよさを強化できるように最終調整がおこなわれているという。公開された「ディレクターレター #003」によると、まず通常攻撃については全キャラクターのアニメーションを修正。敵の攻撃ペースにあわせたコンパクト化と、リスクの低いプライマリ/リスクとリターンの大きいセカンダリ攻撃の2種類を設けるといった変更がおこなわれた。

以前のバトルでは、エネミーの攻撃に対処しつつ、スキルリキャストや発動条件を管理する必要があり、窮屈な操作感になっていた。また信頼できる操作がダメージの低い通常攻撃しかない点に起因する問題や、フィニッシュまでの入力回数が多く敵の攻撃に対応するためコンボを途中で中断せざるを得ないなど、端的にいってストレス要素が渋滞している体験になっていたそうだ。そこでVer.1.0へ向けて、全キャラクターのアニメーション手直しなどが実施。アクションの駆け引きが楽しみやすくなるような調整がおこなわれたそうだ。

スタミナ関連の仕組みも大幅に手が加えられた。リリース版の本作では、各アクションにクールタイムやリキャストが存在しない代わりに、一部強力なアクションでスタミナを消費する形式となっている。スタミナ自体も素早く回復し、無茶な攻め方をしない限り行動は制限されないという。以前のバージョンではスタミナの回復速度が遅く、回避のスタミナ消費量が多いため、バトル中スタミナ回復を待つタイミングが存在していた。リリース版では、スタミナが素早く回復するようになり、ダッシュや通常攻撃中も回復するように変更されている。うまくアクションを組み合わせると行動が継続できるように改善がおこなわれたそうだ。関連して、キャラクターの固有能力である戦術スキル(旧アクションスキル)のリキャストは撤廃。もともと2つあったアクションスキルは1つに統合され、キャラクターの強みを発揮するための手続きがシンプル化されている。

バトル関連では、新要素としてエネミーに「体勢」の概念が追加された。攻撃し続けていくと敵は体勢を崩していき、ブレイクすると大きな隙が生じて、仲間と連携する総攻撃「チェインスキル」が実行できる。以前のバージョンではトリガーの付与を条件にチェインスキルを発動していたが、トリガー関連が基盤のメカニクスとして機能していなかったため、撤廃すると共にブレイクシステムが導入されたそうだ。同じく新要素としては、全キャラクターにクールタイムなしのカウンターが追加されており、敵の攻撃にあわせて発動すると体勢を大きく崩せる。

アルティメットについては、キャラクター別のゲージ管理を撤廃し、テンションを消費して発動するように変更。テンションカードの効果も見直されており、よりシンプルかつ強力で、カード間のシナジーを重視した設計になっているという。そのほかキーアサインの細かい変更機能や、操作キャラクター以外のエフェクト非表示化といった遊びやすくなる調整も実施。以前のバージョンよりも、シンプルに気持ちよく戦えるバトルへと進化しているのだろう。バトルの変更点の全容については、公式サイト内で公開されている「ディレクターレター #003」を確認してほしい。

トライブナイン』はPC(Steam)/iOS/Android向けに、2月20日基本プレイ無料で配信開始予定だ。またVer1.0では、新たにストーリー第2章の舞台として「ミナトシティ」が実装。新プレイアブルキャラクターとして、味方の攻撃力を上げるサポート能力もつ「避けるタンク」三田三太郎が登場するそうだ。公式X(旧Twitter)アカウントでは、Amazonギフトカードがもらえるフォロー&リポストキャンペーンも実施中となっている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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