Steam無料チーム戦FPS『Merk Mayhem』3月28日のアプデで有料化へ。「究極のマルチプレイFPS体験」を目指し、アプデ盛り沢山モードに

Tirgan Recordsは1月22日、Steamにて早期アクセスとして無料配信中の『Merk Mayhem』を有料化することを発表した。有料化は3月28日、価格は4.99ドルとされている。

Tirgan Recordsは1月22日、早期アクセスとして無料配信中の『Merk Mayhem』を有料化すると発表した。本作の対応プラットフォームはPC(Steam)。有料となるのは現地時間の3月28日、価格は4.99ドルとのこと。Steam基準にてドル円レートが反映された販売額となるだろう。ライブラリに追加しておけば、有料化後も遊ぶことが可能となっている。

『Merk Mayhem』は近未来が舞台のチーム対戦FPSだ。最大16人が2つのチームに分かれ、特徴の異なるキットと呼ばれる3種のプレイスタイルと21種の多彩なアビリティを駆使してバトルを繰り広げる。アサルトライフルやショットガンなどの武器が使用可能で、バトル中は出撃時に選択した2種類の武器を切り替えつつ戦う。戦闘中は、倒れた敵からのドロップによりアーマーの回復が可能。また前述のアビリティを選択することでさまざまな戦略を取ることもできる。また、武器のレベルアップ要素なども用意されている。

ゲームモードとしては、現時点では2つのチームに分かれてキル数を競うチームデスマッチが用意されている。マップとしてはネオンが煌めくホテルの屋上、海上の石油採掘場、1対1や2対2向けのシンプルなアリーナなど、4種のステージが収録されている。ゲームはロビー制となっており、パブリック設定のロビーに参加したり、ロビーを立てて招待コードでほかのプレイヤーを誘ったりすることが可能だ。

本作は2024年3月23日に無料作品として早期アクセス開始。本稿執筆時点では11件のSteamレビューのうち72%が好評とする「やや好評」ステータスを獲得している。レビューではFPSとしての要素や、各種アビリティを活かしたゲームプレイはおおむね好評を博しているものの、マルチプレイ対応作品としてプレイヤー数が少ないことが指摘されている。アップデートは毎月おこなわれており精力的に開発されていることが伺えるが、リリース直後に12人のSteam同時接続人数を集めて以降は数人程度の推移となっている(SteamDB)。

そんな本作が1月22日の公式ブログにおける告知により有料化されることが明らかになった。同ニュースでは、1周年の節目を迎えるにあたってこれまでの振り返りと2026年までのアップデート予定も公開されており、キット・武器・アビリティがさらに追加される予定だ。また有料化に伴い、「本作を究極のマルチプレイヤーFPS体験にすべく、さらに多くのアップデートにも注力する」とのこと。今後より頻繁なアップデートが提供され、コンテンツが追加されていくのだろう。さらに、2月3日に公開された公式ニュースでは、プレイヤー数が少ない課題への対応として対戦プレイヤーが参加するまでマッチを埋めるBot(AIプレイヤー)の開発も開始したと伝えられている。ソロプレイでも多彩なアビリティや武器のレベルアップを楽しめるようになるだろう。

ちなみに、Steamでは過去にも無料配信から有料化された作品がさまざま存在。たとえば、オープンワールドRTS『Fragment’s Moonrise』では有料化の理由の一つとして「ライブラリへの追加数は多いものの、ダウンロードしてプレイするユーザーは多くない」ことを挙げていた(関連記事)。プレイヤーベースが課題である本作も、有料化によりコミュニティの活性化を目指すといった狙いもあるのかもしれない。今回の有料化告知や今後のアップデートを受けてプレイヤーベースを拡大できるのか注目されるところだろう。

『Merk Mayhem』はPC(Steam)向けに早期アクセスとして無料配信中。3月28日まで無料となっている。有料化後は、4.99ドル(約770円)で販売予定だ。

Haruki Maeda
Haruki Maeda

3DアクションRPGと犬をこよなく愛するPCゲーマー。『フォールガイズ』のようなわちゃわちゃ系も大好きです。

記事本文: 1