Nintendo Switch、ついに世界累計売上「1億5000万台」突破。“ニンテンドーDS超え”に歩みを進める

任天堂は2月4日、2025年3月期第3四半期の決算発表をおこなった。このなかではNintendo Switchの売上が1億5000万台を突破したことも明かされている。

任天堂は2月4日、2025年3月期第3四半期の決算発表をおこなった。このなかではNintendo Switchの売上が1億5000万台を突破したことも明かされている。

Nintendo Switchは、2017年3月3日に発売された家庭用ゲーム機だ。携帯モードおよびテーブルモードと、TVモードを使い分けられる点が特徴。取り外し可能なJoy-Conが本体に付属している。2019年8月には、バッテリー持続時間が長くなった新モデルが発売。さらに同年9月にはJoy-Conと本体が一体化して携帯モードに特化した「Nintendo Switch Lite」が発売された。また2021年10月にはNintendo Switchをベースに、本体画面が有機ELディスプレイになるなどの変更が加えられた「Nintendo Switch(有機ELモデル)」がリリースされた。


今回、本機のすべてのモデルの売上の合算が、全世界で累計1億5086万台に到達したことが発表された。ソフトは累計13億5980万本を売り上げているという。なお11月におこなわれた2025年3月期第2四半期の決算発表においては、Nintendo Switch の売上は全世界で累計1億4604万台とされていた。そこから約480万台売上を伸ばした格好だ。

なおこれまでの任天堂のハードの中で最大の売上を誇っているのは、ニンテンドーDSだ。2004年発売のニンテンドーDSのほか、ニンテンドーDS Lite/ニンテンドーDSi/ニンテンドーDSi LLのバリエーションが展開されていた。2023年3月31日時点の「連結販売実績数量推移表」によるとニンテンドーDSシリーズの国内販売台数は3299万台、全世界販売台数では1億5402万台を記録している。このほか販売台数の大きいハードとして、ソニー・コンピュータエンタテインメント(現SIE)のPlayStation 2は2012年3月31日時点で、1億6000万台以上を売り上げていたという。

今回1億5000万台の大台を突破したNintendo Switch も、今後の売れ行き次第ではニンテンドーDSなどの販売記録に追いつく可能性がありそうだ。とはいえNintendo Switchはゲーム機としてのライフサイクルの終盤にあり、先月には後継機種となるNintendo Switch 2も発表された。また『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』のロングヒットや『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』のヒットがあった前年同期と比べて、今年のNintendo Switchを含むハードウェアの販売台数は30.6%減の954万台になっているという。連結業績予想も前回から12%減となる1100万台に修正。任天堂はソフトウェアも含めて発売から8年目のプラットフォームとしては堅調な販売状況との見方を示しているものの、販売数自体は落ち着きを見せたといえそうだ。

販売台数における“ニンテンドーDS超え”にさらに歩みを進めたNintendo Switch。Nintendo Switch 2の続報を待つ中で、今後どこまで売上を伸ばすかは注目される。


なおNintendo Switch 2の情報については、4月2日に配信予定のNintendo Directにて発表される見込みだ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

記事本文: 2742