『マーベル・ライバルズ』にて「チーターが発見されると試合ごと終了」システムひっそり実装。戦績に一切残らずチーターもBANで“なかったこと”に

『マーベル・ライバルズ』において「チート使用者が検出されると即座に試合が終了」となる仕組みがひっそりと導入されたという。終了された試合は無効となり、試合中の記録は戦績に一切残らないようだ。

マーベル・ライバルズ』において「チート使用者が検出されると即座に試合が終了」となる仕組みがひっそりと導入されたという。終了された試合は無効となり、試合中の記録は戦績に一切残らないようだ。

本作は、NetEase GamesとMARVEL Gamesが協力して制作しているチーム対戦TPSだ。本作ではマーベルのスーパーヒーローやヴィランたちがプレイアブルキャラクターとして登場し、ロール分けのある6対6のバトルを繰り広げる。先日1月10日にはシーズン1が開幕し、ミスター・ファンタスティックとインビジブル・ウーマンといった新キャラが実装。シーズン後半にはヒューマン・トーチとザ・シングが実装される予定だ。


そんな本作に向け、シーズン1開幕後にひっそり実装されたとみられるチート対策システムがユーザーから報告され注目を集めている。本作ではこれまでになかった仕様として、試合においてチート使用者が検出されると黄色い案内表示と共に即座に試合が終了。チート使用者が処罰されたことと共に、試合が無効となり、試合中の出来事はすべて戦績に記録されないことが説明される。


つまり新たな仕組みでは、チート使用者が試合中に即座に罰せられるだけでなく、試合自体が“なかったこと”になるようだ。チート使用者が試合中に検出された場合に、それ以上試合を続けて一方的な敗北あるいは勝利が発生しないようにする試みだろう。また検出されたチート使用者に何度も倒された場合でも、戦績上のデス数が増えるデメリットも生じないシステムといえる。同じくチーム対戦のFPS『VALORANT』などでも同様の仕組みが採用されているが、今回『マーベル・ライバルズ』でも導入された格好だ。

チーム対戦型のゲームでは、たとえばバトロワ系作品と比べると、試合人数が少ないことでチート使用者の試合への影響力がさらに増したり、チート使用者がいるチームが圧倒的に有利になったりといった問題も生じうる。そのため『VALORANT』や本作など、試合にかかった時間こそ無駄になるものの、チート使用者が検出された場合に試合を即座に終了させる仕組みが考案・導入される例もあるようだ。

ちなみに『VALORANT』では、ランクマッチで試合中にチート使用者が検出されず試合後に発覚して処罰された場合も、チート使用者との試合に負けたプレイヤーのRPが後から帳消しされる「ロールバック」システムの導入が予定されているという。各社がチート対策の強化に取り組むなかでも、チート開発者がその穴を掻い潜る“いたちごっこ”になりがちな様子も見られる。そうした背景もあり、チート対策と並行してチート使用者からプレイヤーが受ける悪影響を抑える取り組みも各社で進められているのだろう。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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