『ポケポケ』公式、「トレード機能の制約が厳しい」という意見にアンサー。気軽なトレードができるような調整を検討中

株式会社ポケモンは2月1日、『Pokémon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)』のトレード機能について、現行のシステムに意見が寄せられていることを明かしつつ、今後改善の可能性を示した。

株式会社ポケモンは2月1日、『Pokémon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)』のトレード機能について、現行システムの意図を説明。一方、現状ユーザーからの指摘、意見を受けて、改善の可能性を検討していると表明した。

『ポケポケ』は、トレーディングカードゲーム「ポケモンカードゲーム」を題材としたデジタルTCGだ。iOS/Android向けに基本プレイ無料(アプリ内課金あり)で配信中。本作ではポケモンカードのコレクションを楽しむことができるほか、オンライン要素も用意。フレンド機能や対戦のほか、ほかのプレイヤーが開封したパックで出た5枚のうち1枚をランダムで獲得できる「ゲットチャレンジ」といったシステムも備わっている。

『ポケポケ』におけるトレード機能は、1月29日に実装された。トレードにはいくつかの条件が必要となっており、まずトレードする際にはフレンド同士でしかできない。加えて、同レアリティのカードのみがトレードできる、◇3以上のカードのトレードには「トレードメダル」が必要、などといった制約が設けられている。

『ポケポケ』公式は2月1日、トレード機能について、先述した各種制約を設けている理由をX上で説明した。『ポケポケ』公式によると、この制限はユーザー間の公平性や収集の楽しさ、ゲームバランスを維持するための施策とのこと。BOTや複数アカウントを用いた不正を防ぐために、ある程度の手続きを踏まないといけないようにしているようだ。

一方でこうした制約は、気軽にトレードができないといった指摘や意見を呼んでいた。たとえば◇4のカードをトレードするにはトレードメダルが500枚必要となっている。トレードメダルは主に、「アイテム入手」でカードと交換することで入手可能だ。ただトレードメダルを獲得するには◇3以上のレアリティを持つカードと交換する必要があり、その交換レートも、◇3では1枚当たり25個、◇4では1枚当たり125個などとなっている。◇4カードを1枚トレードするためには、◇4カードを4枚メダルと交換しなければならないわけだ。こうした事情のために、そもそもトレードに至るまでに必要な資源が多すぎる、とする指摘が一部ユーザーより寄せられていた。

ほかにも、トレードはフレンドとのみ可能で、トレードを申し込む際には「提案」という形で送るカードをまず提示し、相手から提示されたカードを確認してからトレードが成立する。つまり「とあるカードが欲しいからこのカードを出します」というトレード希望が出せず、ゲーム外でコミュニケーションの取れるフレンドでないと、トレードしたいカードを指定できない。制約によって不便になっているという意見も見られていた。

今回『ポケポケ』公式の発表では、一部制約に対する意見を踏まえ、システム改善の可能性を検討しているとの考えを明らかにした。どのように制約を変更するかは説明されなかったものの、トレードにおける手続きが緩和される可能性はありそうだ。またトレードメダルについては、イベント配布を含む複数の入手方法を提供する予定としており、アイテムと交換できるカードを所持していない状況でもトレードしやすくなると思われる。

今後具体的にシステムがどう改善されるかは現時点では不明であるものの、順次告知されていくだろう。続報には引き続き注目したい。

Pokémon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)』はiOS/Android向けに配信中だ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

記事本文: 1015