サンリオ世界冒険ゲーム『Hello Kitty Island Adventure』、“お値段6500円”でも大人気。キティやシナモンなど大集合、のんびり交流冒険ゲーム
デベロッパーのSunblinkは1月30日、『Hello Kitty Island Adventure』PC(Steam)/Nintendo Switch版を発売した。Steamではさっそく多数のプレイヤーが集っており、好評を博している。なお本作は日本語表示にも対応している。
本作の舞台となるのは、不思議な島「フレンドシップ・アイランド」だ。プレイヤーは自分好みのアバターを作成して島を探索。閉鎖されたテーマパークを修復したり謎解きをしたり、おいしい料理をつくったり、サンリオのキャラクターたちと友達になったりしながら、のんびりと冒険を進めるのだ。ソロプレイのほか2人プレイにも対応し、協力して島を冒険可能。クリアには関わらないものの、2人プレイ専用のクエストも存在する。
島には海の深淵から雲の上の島まで、8つのエリアが存在。のどかで明るいエリアだけでなく、不気味な沼地やパズルルーム、氷の山、深い海底の岩礁など、バリエーションに富んだ地域が用意されている。
島にはサンリオのキャラクターとして、ハローキティ、シナモロール、クロミなど、40種類以上が登場。ハローキティがカフェをオープンするのを手伝ったり、バッドばつ丸と釣りを学んだり、お化け屋敷でクロミとパズルを解いたりと、さまざまな依頼をこなして、交流できる。クエストを解決したり、宝箱を見つけたりすることでアバターの服を手に入れることも可能だ。ほか、島にある家を30種類以上の家具を自由に組み合わせてコーディネートする要素も存在する。
本作はApple Arcade向けに2023年7月に配信開始。約1年半を経て、1月30日についにPC(Steam)/Nintendo Switch版が発売された格好だ。日本向けには税込6578円、米ドル向けには39.99ドル(約6186円)と、かわいらしいキャラクターのゲームの後発ハード展開として見てもなかなかの価格となっている。
それでもSteamではさっそく多数のプレイヤーが集まっており、本稿執筆時点で最大同時接続プレイヤー数が約7000人を記録している(SteamDB)。本作は2023年の各種ゲームアワードでノミネート/入賞しており、サンリオIPの人気だけでなく、Apple Arcade版時点での評判の高さも、初動の好調ぶりに繋がったのだろう。
Steamユーザーレビューでは本稿執筆時点で約500件中94%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。さまざまなキャラと交流したり、着せ替えや模様替えを楽しんだりといったゲームプレイが好評を得ており、そうした要素を『どうぶつの森』シリーズになぞらえつつ評価する声もみられる。また本作は主にクエストを攻略していくゲームサイクルとなっており、誰でもスムーズに攻略できる親切さなど、遊びやすさが評判を呼んでいるようだ。
ちなみに英語ユーザーのレビューでは、アニメ「サウスパーク」のバターズについて言及する投稿が散見される。この背景には、かつて本作が発表さえされていない2006年に放送された「サウスパーク」の回が関係しているとみられる。この回ではバターズが“Hello Kitty Island Adventure”というゲームをプレイすると言及するシーンが存在。当時同名のゲームはなく、アニメ内の架空のゲームを指すセリフであった。このことを受けてかサンリオはエイプリルフールに、架空のゲーム“Hello Kitty Island Adventure”向けの拡張パック「Hello Kitty Online」を開発しているというジョークを飛ばしたこともあった。
一方、2023年に『Hello Kitty Island Adventure』がApple Arcade向けに配信され、架空のゲームが現実になったわけだ。ネーミングの由来としてバターズのセリフが関係ないことが明言されているものの(The Verge)、一部ユーザーはタイトルの一致に沸き立っていた。今回のSteam版発売に際してもレビューなどで複数のユーザーがバターズについて言及しており、一部で妙な注目を集めてきたことも同時接続プレイヤー数の盛り上がりに一役買っているかもしれない。
『Hello Kitty Island Adventure』は、PC(Steam)/Nintendo Switch向けに発売中。Apple Arcade加入者向けにも配信中だ。