オープンワールドレースゲーム『Forza Horizon 5』なんとPS5版発表、今春リリースへ。移植の名手Panic Buttonが手がけ、PC/Xbox版とのクロスプレイにも対応

マイクロソフト傘下のデベロッパーPlayground Gamesは1月31日、オープンワールドレースゲーム『Forza Horizon 5』のPS5版を今年の春に発売すると発表した。

本作は、マイクロソフトが手がけるレースゲーム『Forza』シリーズのうち、オープンワールドのマップを採用した『Forza Horizon』シリーズの最新作だ。PC/Xbox Series X|S/Xbox One向けに2021年に発売された同社のファーストパーティタイトルが、PS5向けにもリリースされることとなる。

『Forza Horizon』シリーズでは、作品ごとに特定の国をモチーフにしたオープンワールドマップを採用。『Forza Horizon 5』はメキシコをテーマとし、現地のランドマークを含む市街地やジャングル、浜辺、渓谷、砂漠など多様な環境を有するマップが用意されている。また、実在メーカーの車両が約900種類収録され、さまざまなレースイベントを楽しめる。車両のカスタマイズや、オンラインマルチプレイにも対応する。

今回発表されたPS5版は、『Forza』シリーズを手がけるTurn 10 StudiosとPlayground Gamesの協力のもと、Panic Buttonが移植開発を担当する。Panic Buttonは、『Apex Legends』のNintendo Switch版や『Star Wars ジェダイ：フォールン・オーダー』のPS5/Xbox Series X|S版など、数多くの移植開発をこなしてきた老舗デベロッパーだ。

PS5版には、PC/Xbox版と同じコンテンツが種録され、追加車両などのDLCパックも同様に配信予定。PC/Xbox版のプレイヤーとのクロスプレイもサポートされる。また、PS5版発売を記念した無料アップデート「Horizon Realms」の配信が計画されているという。同アップデートでは、過去に配信されたEvolving Worldsイベントのうちコミュニティお気に入りのものが再登場するほか、何らかのサプライズも用意されているとのこと。

マイクロソフトというと、XboxやWindowsを提供するプラットフォームホルダーであるが、昨年になって『Hi-Fi RUSH』『Sea of Thieves』『Grounded』『Pentiment』といったファーストパーティタイトルの他機種展開を開始。独占新規タイトルをPS5やNintendo Switchなどに提供するとあって、当時驚きをもって迎えられた。そしてこのたび『Forza Horizon 5』のPS5版が発表された格好だ。

以前同社は、さらに多くのプレイヤーに向けてゲームタイトルを提供することは、それらの作品のリーチやインパクトを拡大するだけでなく、次回作やXboxのファーストパーティータイトルへの投資にも繋がるとして、他機種展開の意義を説明（関連記事）。また、たとえば先日発表されたコーエーテクモゲームスの『NINJA GAIDEN 4』は、マイクロソフトを販売元とし共同プロジェクトとして開発されているが、PS5向けにもリリースされる。セカンドパーティータイトルにおいても同様の姿勢を取っているようだ。

『Forza Horizon 5』のPS5版は2025年春に発売予定。PC（Steam/Microsoft Store）/Xbox Series X|S/Xbox One版は現在発売中だ。Xbox/PC Game Pass向けにも提供されている。