ポケットペアがパブリッシング事業「Pocketpair Publishing」をスタート。資金提供や開発支援などで開発者サポート、第一弾は実力派開発元によるホラーゲーム
国内のゲーム開発会社ポケットペアは1月23日、「Pocketpair Publishing」の開始を告知した。Pocketpair Publishingは同社のパブリッシング事業となっており、インディーゲーム開発者やスタジオを資金提供や開発支援、パブリッシングを通してサポートするという。また第1弾として、「SURGENT STUDIOS」による新規ホラータイトルのサポートが明かされている。
ポケットペアは、溝部拓郎氏が代表取締役社長を務める国内のゲーム開発会社である。過去作としては、2018年11月に『オーバーダンジョン』、2020年9月に『クラフトピア』の早期アクセス配信をスタートしてきた。2024年1月に早期アクセス配信を開始した『パルワールド』では、2024年2月時点でSteam版の売上が1500万本を突破。Steamでの同時接続者数は最大約200万人を記録するなど、世界中のプレイヤーから注目を集めていた。
「Pocketpair Publishing」は、そんな同社によるパブリッシング事業となる。プレスリリースによると、同事業ではインディーゲーム開発者や小規模スタジオを対象に、資金提供や開発支援、パブリッシングを通してゲーム制作を統合的にサポートしていくという。公式サイト上では同事業の使命として、「楽しいゲームを見つけること」「そのゲームの実現をお手伝いすること」が掲げられている。ゲーム制作には多くの挑戦が伴うが、過程の負担を少しでも軽減し、ゲーム開発者が利用を追求できる環境づくりを目指すそうだ。「Pocketpair Publishing」の責任者には、ポケットペアでコミュニケーションディレクターを務めるJohn Buckley(Bucky)氏が就任。公式サイト上ではサポートの相談も受け付けられている。
またパブリッシング事業の発表にあわせて、同事業によるパブリッシングタイトルが発表。SURGENT STUDIOSによる完全新作ホラータイトルが、同事業の第一歩としてサポートされるそうだ。SURGENT STUDIOSは、ゲームや映像などを手がけてきたイギリスを拠点とするスタジオ。
過去の開発ゲーム作品としては、『Tales of Kenzera: ZAU(ザァオ:ケンゼラの物語)』が2024年4月にEA Originalsより発売。同作では記事執筆時点で、Steamのユーザーレビュー624件中81%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得している。同スタジオによる完全新作ホラーの情報は明かされていないものの、Pocketpair Publishingは同タイトルのもつポテンシャルを最大限に引き出せるように、サポート・パブリッシングをしていくそうだ。
「Pocketpair Publishing-」がパブリッシングを担当する完全新作ホラーゲームについては、今後の発表で詳細が公開予定だ。