終末海洋都市づくりシム『ALL WILL FALL』発表。資源採掘や居住地建設は、いつも倒壊の危険と隣り合わせ
パブリッシャーのTiny Buildは1月23日、『ALL WILL FALL』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)。2025年内のリリースを予定している。Steamストアページによれば、日本語表示に対応予定だ。
『ALL WILL FALL』は、海に沈みかけた世界で都市を復興させる街づくりシミュレーションゲームだ。本作の舞台となるのは終焉を迎え、ほぼすべてが海に沈みかけた世界。プレイヤーは錆びた船で移動する生存者集団のリーダーとして、生き残りたちが住む都市を創り上げる。
海に沈みかけた世界での都市づくりでは、浮き出た土地を土台に、上へと都市を拡大させていく。本作の建築システムは、現実世界の物理演算に基づいて作られており、土台に対する建物の重量の比重が増すと、建物が崩壊。限られた土地を土台にした都市開発では、安定した土台づくりと、重量の比重を掛け過ぎない建築が重要となるだろう。
また、海にはさまざまな資源が眠っており、都市開発を進めるには資源の確保が必須となる。一方、資源を手に入れるには資源の眠る地点までの橋の建設や、資源を掘り出すクレーンなどの設置が必要。加えて、作業者となる住民が住む居住区も作らなければならない。限られた土台とのバランスを気にしながら、住民の生活を保ち、資源も手に入れるような都市開発をするのだ。
本作では都市の開発だけでなく、住民や資源の管理も行う。住民のなかには、技術者、船乗り、労働者といった特性やニーズの違うグループが存在する。資源を確保するクレーンを操作する技術者、船を使って物流ルートを確保できる船乗りなど、グループごとに出来る作業も異なる。円滑な都市開発のためには、それぞれのグループのニーズに応える必要もあるわけだ。
限られた土地と資源を駆使する都市の運営では、たびたび資源不足や住民の反発など、決断が必要となる場面に直面する。選択によっては、食料配給を厳しくする、反発した住民を見せしめとして吊るすなどの厳しい判断を下すことできる。寛大な指導者か、独裁的な支配者になるかはプレイヤー次第だ。また、都市開発中では多くのイベントが発生する。嵐や海上建築物の出現、政治的クーデターや移民の登場といったものまで、プレイヤーは都市開発中にさまざまな課題と向き合う事となるのだ。
『ALL WILL FALL』を手がけたのは、リトアニアに拠点を置くデベロッパー、All Parts Connectedだ。同社は過去、自分だけの生物を構築し育てるアクションサバイバルゲーム『Sipho』をリリース。同作は本稿執筆現在のSteamユーザーレビューでは、約300件中84%が好評の「非常に好評」ステータスを獲得している。好評を博すアクションサバイバルゲームを作った同社が、新たに街づくりシムを手がけるかたちとなる。また、本作は2025年のリリースに向けて、現在Steam上にてプレイテストを行う予定だ。本作が気になった方はテストに応募してみるとよいだろう。
『ALL WILL FALL』はPC(Steam)向けに2025年リリース予定。また、現在プレイテスト参加者を募集中。応募はSteamストアページ上から可能となっている。