麻雀ローグライク『青天井:無限役』さっそく“麻雀版『Balatro』”として中毒者増える。役作り・アイテム発動コンボの病みつきインフレ

XO Catは1月20日、『青天井:無限役』を早期アクセス配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。ゲーム内は日本語表示に対応している。本作は麻雀を題材としたデッキ構築型ローグライクゲームだ。

デベロッパーのXO Catは1月20日、『青天井:無限役』を早期アクセス配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。ゲーム内は日本語表示に対応している。

『青天井:無限役』は、麻雀を題材としたデッキ構築型ローグライクゲームだ。本作にてプレイヤーはデッキから引いた15枚の麻雀牌から役を作る。ターンごとに1つの面子(条件の決まった数枚の牌)と雀頭(2枚の同じ牌)をデッキから選定。現在の役の状態と牌の種類によってスコアを得る。ターンを4回繰り返し、最終的にひとつの役が完成。その時点でのスコアが目標に達していたらステージクリアとなる。ステージの合間のショップにて、デッキを強化し、さらに高難度なステージに挑むのだ。

本作は麻雀を題材としたゲームとして、4面子1雀頭以外の特殊な役を作ることも可能。七対子や、国士無双、九蓮宝燈はもちろんのこと、100種類以上の役を作ることができる。また、本作は日本式麻雀を含めた40種類のさまざまな麻雀ルールをベースとしている。そのため、中国式麻雀の牌や役、日本式麻雀のドラ牌など、プレイヤーの馴染みのあるものからマイナーなものまで、さまざまなスタイルの麻雀ルールを楽しめるかたち。自身の麻雀知識がゲーム内で活かされる一方、国内外の麻雀ルールを改めて知れるような要素となっている。

ステージの合間に挟まれるショップパートでは、ステージの報酬をもとに遺物やアイテムの購入、牌や役の強化が可能となっている。アイテムは、手札上の牌の数字や得点倍率を変更するなどステージ中に消費されるもの。遺物は、特定の役を作ったときに得点の倍率を上げるなど、恒久的なものとなっている。また、デッキの牌はパックを購入して増やすことが可能。特定の牌をたくさんデッキに入れることで役を作りやすい状態にし、それに合わせて遺物やアイテムの購入を行うといったプレイングも可能。たくさんの役と遺物の組み合わせから、最適なデッキづくりを行うのだ。

本作はデベロッパーであるXO Cat初のリリース作品。『Balatro』のゲームシステムを中心に、『幸運の大家様』や『Monster Train』『Slay the Spire』に影響を受け制作されたという。また、本作は麻雀に馴染みがある人だけでなく、非麻雀プレイヤーにも麻雀を知ってもらい親しんでもらえるようなゲームを目指しているそうだ。

『青天井:無限役』は、2024年8月に体験版が配信。一時は同時接続プレイヤー数が1000人以上にのぼるといった盛りあがりも見せていた(SteamDB)。正式発表時には、多くの日韓や欧米の海外プレイヤーから注目を浴び、XO Catも驚きつつも喜びを表していた。そんな期待の作品がついに1月20日、早期アクセス配信された格好だ。

本作はリリース直後からさっそく、麻雀プレイヤーを中心に人気を得ている模様。本稿執筆時点のSteamユーザーレビューでは、約110件中96%が好評の「非常に好評」ステータスを獲得。スコア挑戦型のローグライクと、麻雀を融合したことによるデッキ構築の幅広さが好評を博している。また、「青天井」の名前の通り、役と遺物の組み合わせ次第では、インフレし続けるスコアも本作の魅力のひとつだ。

また、レビューでは、影響を受けたとされる『Balatro』になぞらえる声が多く確認できる。同作のゲームシステムと、役と牌の組み合わせが大量にある麻雀との組み合わせによる幅広い戦略も、持ち味として評価されているようだ。

なお本作の早期アクセス配信期間は少なくとも1年を予定している。正式リリースまでには、16種の麻雀牌など、各種要素の追加を見込んでいるようだ。また、2025年のロードマップには、遺物合成システムの追加や、Steamワークショップへの対応、新たな麻雀ルールの追加などを予告している。そして、正式リリース後はモバイル版のリリースも予定しているという。本作のさらなる広がりにも注目したい。

『青天井:無限役』は、PC(Steam)にて配信中。リリース記念セールとして2月3日まで、定価である1200円から12%オフの1056円で販売中だ(いずれも税込)。

Tamio Kimura
Tamio Kimura

エンタメ大好き系ゲーマー。COOPゲームが大好き、クライム系だったらなおよし。

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