実験体との交流ADV『MORSOMNIA:0』Steamにて1月30日配信へ。痛みと共に進む、不可思議ファンシーアドベンチャー

沐沐睡星は1月18日、『MORSOMNIA:0』を1月30日にリリースすると告知した。実験体クオンの世話役を務める、超現実的な不可思議ファンシーアドベンチャーゲームである。

個人サークル沐沐睡星は1月18日、『MORSOMNIA:0』を1月30日にリリースすると告知した。対応プラットフォームはPC(Steam)。フリーゲームとしてリリースが予定されているようだ。

『MORSOMNIA:0』は、異空間にまつわるプロジェクトへ参加し実験体クオンの世話役を務める、超現実的な不可思議ファンシーアドベンチャーゲームである。本作の舞台となる惑星ビオスは、199X年頃から世界中で異常現象が発生。現実に存在するはずのない空間がさまざまな形で出現し、終末の道をたどりはじめていた。そんな中、小さな研究所「ルール・ブルー総合生命科学研究所」の責任者ミスミは、空間を「モルソムニア」と呼称し、未確認生物や境界異空間にまつわる実験を進めていた。


本作の主人公カイヨウは、ルール・ブルー総合生命科学研究所に所属する研究者だ。彼は2年前、フィールドワーク中にクジラのような未確認生物「アルカナ」を発見。近頃はプライベートでの悲劇やラボ内での人間関係トラブルによって疲弊し、浮かない日々を過ごしていた。そんなある日、研究所の責任者であるミスミから、実験体ナンバー9「クオン」の世話役を任される。異空間モルソムニアにまつわるプロジェクトへ参加することになったカイヨウの視点から、クオンとの交流や痛みの伴うストーリーなどが描かれるようだ。

主人公カイヨウは、教師役として生命体クオンと交流していく。クオンは人間に近い外見をしているが、未確認生物アルカナより採取した細胞や肉片から作られた生命である。本作ではそんな地下に隔離された実験体との交流が描かれるわけだ。ストアページによると、本作では難しいシステムはなく、テキストによってストーリーが進行するという。

またカイヨウは世話役としての業務以外に、施設内での寄り道が可能。カフェテリアで食事をとったり、研究所内でほかの職員と交流したりといった要素も用意されているそうだ。交流の中では、証として不思議な贈り物も獲得可能。ドット絵のグラフィックやキャラクターたちとの交流によって、異空間や未確認生物の存在する世界での物語が展開されるわけだ。想定プレイ時間は2時間から4時間程度。エンディングは3つ存在するそうだ。

本作は、南雲みろ氏による個人サークル沐沐睡星が手がけている。同氏によるnoteの記事などによると、本作は2023年1月頃より制作をスタート。2024年3月のデモ版公開時のポストによれば、SF作品やリミナルスペースなどに影響を受けて制作が進められてきたそうだ。なお同デモ版では、完成版公開に向けて12月に公開が終了している。また本作では、糸井塔氏が音楽を担当しているそうだ。

『MORSOMNIA:0』は、PC(Steam)向けに1月30日リリース予定だ。南雲みろ氏のX(旧Twitter)アカウントによれば、サウンドトラックもSteamでのリリースに向けて準備が進められているそうだ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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