PS5ローンチタイトル『Godfall』を手がけたCounterplay Games、「ひっそり解散した可能性」示す報道。受託開発に活路を探すも、存続ならずか
PS5のローンチタイトルとしてもリリースされた『Godfall』。そんな同作を手がけたスタジオであるCounterplay Gamesがひっそりと解散した可能性を示す報道がなされている。海外メディアPlayStation Lifestyleなどが報じている。
Counterplay Gamesは2013年に設立されたゲームスタジオだ。アメリカ・カリフォルニア州にサテライトオフィスを構えているものの、スタッフは全世界で完全リモート体制になっているという。同社の手がけたゲームとしてはデッキ構築型戦略ゲーム『Duelyst』のほか、ルータースラッシャーゲーム『Godfall』などがある。『Godfall』はPS5のローンチタイトルのひとつとして、PC/PS5向けに2020年に11月にリリース。その後PS4やXbox Series X|S/Xbox One向けにも展開された。ちなみに『Duelyst』については、2023年にGitHubを通じてオープンソース化。ソースコードやアートワークといったアセットがすべて無償で配布されている(関連記事)。
一方で『Godfall』以降は新作開発の告知などは見られない状況であった。そんな中、PlayStation LifestyleはCounterplay Gamesの「解散疑惑」を報道。同誌は、別のスタジオJackalyptic Gamesのスタッフがビジネス向けSNS「LinkedIn」に投じた、Counterplay Gamesが解散していたことを示す投稿を紹介。Jackalyptic GamesはNetEaseの子会社であり、ミニチュアゲーム「Warhammer」シリーズ関連作品をPC/コンソール向けに開発しているゲーム会社だ。
投稿内では、Jackalyptic Games が手がけるプロジェクトは、半年ほど前からCounterplay Gamesとパートナーシップを結び、開発が順調に進められてきたとされている。ところが新年までパートナーシップを継続することができず、さらにCounterplay Gamesは解散する運びとなったようだ。ただしCounterplay Gamesから本稿執筆時点で解散について正式な発表はおこなわれておらず、もし解散が真実としてもその理由は不明。公式からの情報公開も待たれるところだ。
先日には自作メカ対戦アクションゲーム『Robocraft』シリーズを手がけるFreejamが、タイトルの開発中止とスタジオ閉鎖を発表。そのほか複数のゲーム会社も、開発タイトルの制作中止や事業縮小をおこなっていると発表していた(関連記事)。今回のCounterplay Gamesについては現時点で閉鎖されたかどうかは定かではないものの、近年の活動についても不明であり、長引くゲーム業界の苦境の影響を受けている可能性もうかがえる。