脱出型PvPvEハクスラRPG『Project Pantheon』Steam向けに発表。死ねばすべてを失う緊張感のなか、ダンジョンを探索してお宝集め
Wolcen Studioは1月14日、『Project Pantheon(仮題)』を発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、基本プレイ無料作品として配信予定。
『Project Pantheon』はPvPvEアクションRPGだ。脱出型シューターとハクスラRPGの融合を目指した作品になるという。舞台となるのは、文明が崩壊したダークファンタジーの世界だ。プレイヤーはモンスターやほかのプレイヤーと戦いながら遺跡を探索。アイテムを収集し、無事に帰還することを目指す。
ゲームプレイは見下ろし視点で進行。プレイヤーはダンジョンを探索して敵と戦いつつ、お宝を集めていくことになるようだ。マップは複数用意され、それぞれ異なる仕掛けや財宝が存在。無事に帰ることができれば貴重なお宝が手に入るが、途中で死ねばすべてを失うことになるという。緊張感ただようダンジョン探索になりそうだ。
手に入る装備はさまざまな性能のものが用意され、プレイスタイルに合わせて選んでいくことになるという。いろいろなビルドのキャラを育成できるのだろう。また集めたアイテムを使い、主人公の拠点をアップグレードするといった要素も用意されるとのこと。詳細は不明だが、死んでもなくならない恒久的なアップグレード要素となるのかもしれない。
また本作にはプレイヤー間でやり取りが可能なマーケットが存在し、そこでアイテムの取引をおこなうことができるという。プレイヤー主導型の経済システムが用意されるとのことで、定価などに縛られない自由な取引が可能なようだ。自分のプレイスタイルに合わないアイテムをほかのプレイヤーに売ったりしながら、財宝を求めてダンジョン探索を繰り返すことになるのだろう。
本作を手がけるWolcen Studioはフランス・ニースに拠点を置くゲームスタジオだ。過去にはハクスラARPG『Wolcen: Lords of Mayhem』を制作。同作は2020年にSteamにて正式リリースされ、ピーク時には12万人を超える同時接続プレイヤーを集めるなど人気を博した(SteamDB)。一方Steamユーザーレビューでは、本稿執筆時点で約6万1500件中55%が好評とする「賛否両論」ステータスに。ビルドの幅の広さを評価する声もあったが、バグが多いとする報告やゲームバランスへの不評も多く寄せられていた。リリース後もアップデートは続けられてきたものの、「基本設計から見直さなければ解決できない根本的な壁に直面してしまった」として昨年サポートの打ち切りが宣言され、オンラインサーバーも閉鎖されていた。
今回そんなWolcen Studioから、新たなハクスラRPGが発表されたかたちだ。開発元によると本作ではコミュニティ主導の制作を目指しているとのこと。まだ開発は初期段階だが、早期からプレイヤーのフィードバックを聞くため、複数のプレイテストを実施していく予定だそうだ。まずはサーバーインフラなど技術面の安定性を確認するクローズド・アルファテストを欧州・北米のプレイヤー向けに実施し、追って他の地域でも開催する予定という。日本向けのプレイテストの開催予定は現時点で未定だが、興味のある方は公式Xアカウントなどをチェックしておくとよいだろう。
『Project Pantheon(仮題)』はPC(Steam)向けに、基本プレイ無料作品として配信予定だ。配信時期は未定。