おんぼろ車改造生活シム『Mon Bazou』、大型アプデで過去最大に人集まる。メープルシロップ販売から大麻栽培まで、自由すぎるカーライフ

Santa GoatがPC(Steam)向けに早期アクセス配信している『Mon Bazou』。本作は12月20日に大規模なアップデートが配信され、過去一番となるプレイヤー数を記録している。今後のアップデートでは、車両や釣り要素の追加も見込まれている。

デベロッパーのSanta GoatがPC(Steam)向けに早期アクセス配信している『Mon Bazou』。本作は12月20日にアップデートが配信されて以降、多くのプレイヤーが集まる盛況を博している。

『Mon Bazou』はサバイバル要素のあるカーシミュレーションゲームだ。本作の舞台となるのは2000年代のカナダ。プレイヤーはカナダの地で自前のオンボロ車をレースカーに改造してストリートレースに興じつつ、生活することとなる。

車を改造するためのお金は、さまざまな手段で稼ぐ必要がある。たとえば薪や丸太を売れば現金が調達できる。設備が整えばメープルシロップなどを売ることが可能だ。さらに、準備や前提条件はあるものの、屋内で大麻を栽培することで一挙に現金を稼ぐこともできる。そうして得たお金を、車のチューニングにつぎ込んだりしていく。

本作の特徴としては車のチューニングや挙動におけるリアルな作業などが挙げられる。たとえばタイヤに空気を入れる際には、適切な空気圧にとどめておく必要がある。さらに車の修繕あたっては凹みや錆びを補修するキットを使い、直さなければならない。運転中でも、車が引っかかってしまった場合には、ウィンチを用いて車両を引っ張り出すシステムもある。そのほか車両の塗装では、塗料が乾く前に別の色をスプレーすることで異なる色を作ることができたりもする。

またサバイバル要素としてプレイヤーキャラクターが生活していくのに必要なステータスを維持しなければならない点も特徴だ。ステータスは「Poutine」「Energy」「Anxiety」、そして「Maple Syrup」の4つ。これらのステータスが満タンになると死んでしまうため、メープルシロップや食事を定期的に摂り、疲労が溜まったら睡眠をするといった健康的な生活も送らなければならない。ちなみに死ぬとデータそのものが消えるPermadeathモードも用意されている。

本作は2021年12月に早期アクセス配信を開始。これまでには大小問わず複数回のアップデートが配信され、バグ修正やバランス改善がおこなわれた。また車のカスタマイズについて新たなパーツが追加されたり、ハードモードが追加されたりと、各種新要素も実装された。

そんな本作に向け、12月20日には「Championship Update」がリリースされた。同アップデートではドラッグレースやオフロードレースなど、複数のレースイベントが追加。カスタマイズした車を走らせる場が増えており、待望のアップデートといえるだろう。そのほかメープルシロップを運ぶトレーラーやKonigの車幅を広げるワイドボディキットなどが追加された。このアップデートを受けてか、本作の同時接続プレイヤー数は、ピーク時で早期アクセス配信以降過去最高の2741人を記録している(SteamDB)。

またSteamユーザーレビューとしては約1万3000件中97%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得しており、高い人気がうかがえる。先述の通り、本作は車を中心としたサバイバルシミュレーションというゲームプレイや、やたらリアルな車の描写や挙動が特徴。また本作を、同様のゲームプレイが繰り広げられる、Amistech Games作の『My Summer Car』になぞらえるレビューが多くみられ、類似ジャンルのプレイヤーからの評価を集めている。一方で『Mon Bazou』では本格的なストリートレースの存在も好評を博しており、日常生活にフォーカスしている『My Summer Car』とは違った魅力として評価されているようだ。

なお本作ではカーレースに興じずともさまざまなコンテンツが用意されている。そのためプレイしていたらいつのまにかメープルシロップばかり作ってしまったとするユーザーや、「大麻ディーラー」になってしまったとするレビューも散見され、車の運転以外のゲームプレイも豊かとして一定の評価を獲得しているようだ。

ちなみにSanta Goatによれば、本作に向けてはさらに車両の追加や、釣り要素の追加などを見込んでいるようだ。具体的に正式リリース予定日は明かされていないものの、早期アクセス配信のままにするつもりはないとしており、今後のアップデートにも注目したいところだ。

『Mon Bazou』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中だ。Steamウィンターセールの対象となっており、来年1月3日午前3時まで定価の24%オフとなる税込1216円で販売中。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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