JAXA協力「バーチャル国際宇宙ステーション」の一部3Dモデル、なんと期間限定無料配布。リアルに再現された日本実験練「きぼう」が、ゲーム制作などに使える

スペースデータは12月25日、バーチャル国際宇宙ステーション『ISS Simulator』の一部3Dモデルを期間限定で無償公開した。『ISS Simulator』はJAXAの協力を受けて開発されたシミュレーターだ。

株式会社スペースデータは12月25日、「バーチャル国際宇宙ステーション」の3Dモデルを無償公開した。Epic GamesによるコンテンツマーケットプレイスFabにて、「ISS_KIBOU」として配信中。1月8日まで2週間限定の無償配布となるそうだ。

今回無料配布されている3Dモデルは、JAXA協力のもと究極の宇宙シミュレーターゲームのために製作された「バーチャル国際宇宙ステーション」(『ISS Simulator』)の一部であるそうだ。

『ISS Simulator』は、スペースデータが2024年11月にSteamにて無料公開した、究極の宇宙シミュレーターゲームである。同作は、JAXAの協力を受けて、国際宇宙ステーション(ISS)の3D空間やISS船内の環境を再現したシミュレーターゲーム。実際の船内環境がデジタル上で表現されており、細部まで作り込まれたリアルなISSの様子や、微小重力環境や気流といった宇宙ステーション特有の環境などが体験できる。JAXAの監修したリアルな宇宙空間や、細部にこだわったインタラクティブな環境などが特徴とされていた。

記事執筆時点でSteamのユーザーレビューでは57件中84%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得。プレイヤーからは操作にクセがあるものの、リアルな船内の雰囲気やISS内にいるような体験が評価されている。

今回公開された3Dモデル「ISS_KIBOU」は、「宇宙イノベーションパートナーシップ」のもと公開された『ISS Simulator』のうち、日本実験練「きぼう」の3Dモデルデータとされている。スクリーンショットには作り込まれた宇宙のステーション内の様子や、日本の国旗などが確認できる。スペースデータの代表取締役社長を務める佐藤航陽氏のポストによると、「ゲーム開発や映像制作などでご活用ください」とのこと。JAXAの協力を受けて作られたリアルな日本実験練「きぼう」の3Dモデルが、無料配布によってさまざまな用途に使えるのだろう。

なおスペースデータの公式サイトによると、同社は宇宙を誰もが使えるインフラとして民主化を促し、インターネットのような身近な存在に変えていくことを掲げているそうだ。『ISS Simulator』の制作や今回の3Dモデルの無料配布も、そうした理念のもとでおこなわれているのだろう。

3Dモデル「ISS_KIBOU」は、Epic GamesによるFabにて、期間限定で無償配布中。公開期間は、12月25日から1月8日までの2週間となっている。またPC(Steam)向けには、『ISS Simulator』が無料配信中だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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