Steam砂漠ドライブし放題ゲーム『The Long Drive』、早期アクセス5年目にして人気急上昇中。アプデで進化続ける野心作、人気もじわ伸びし続ける

Geneszが配信しているロードトリップゲーム『The Long Drive』が少しずつプレイヤー数を伸ばしている。本作は今年の9月で早期アクセス配信開始から5年が経過。本稿執筆時点でいまだ早期アクセス配信中の本作だが、その長く続く定期的なアップデートにじわじわとプレイヤーが定着しているようだ。

デベロッパーのGeneszが配信しているロードトリップゲーム『The Long Drive』が少しずつプレイヤー数を伸ばしている。本作は今年の9月で早期アクセス配信開始から5年が経過。本稿執筆時点でいまだ早期アクセス配信中の本作だが、その長く続く定期的なアップデートにじわじわとプレイヤーが定着しているようだ。

『The Long Drive』は、自動生成されたオープンワールドの砂漠を舞台としたドライブゲームだ。対応プラットフォームはPC(Steam)。Steamストアページでは日本語に非対応との表示がなされているものの、ゲーム内は日本語表示に対応している。

本作にてプレイヤーは、1台の車、燃料容器、洗車用品を持たされ、果ての無い砂漠を車でひた走る。目的地や目標は存在せず、どこへ行くのもプレイヤーの自由だ。本作のマップは自動生成された1面の砂漠となっているが、時折燃料の補給できるガソリンスタンドや、車のパーツが放置された古い家屋といった建物も見える。建物に立ち寄って、燃料や新たな車両パーツを手に入れつつ、自由気ままな砂漠の旅路を楽しむのだ。

砂漠では、建物だけでなく放置された車両を発見することもできる。放置された車両に燃料を入れて、修理箇所のパーツを交換すれば、走行可能になり乗り換えることも可能だ。車両は乗用車からクラシックカー、中にはバイクやバスも存在する。燃料やパーツさえあれば、好きな車両に自由に乗り換えができるかたちだ。一方、車を走らせていくと燃料切れやパーツの故障を起こしてしまう。そういった際に適切な対応ができないと、車を降りて、広大な砂漠を歩くこととなってしまうのだ。

また、本作では尿意や眠気といった概念も存在し、適度な休憩を取らないといけない。加えて、砂漠にはプレイヤーに襲い掛かる敵対NPCも存在する。エアライフルやリボルバーといった銃器を装備し、身を守る必要があるのだ。そういったサバイバルもある危険で果ての無い旅路を本作では楽しむことができる。

本作を手がけたのはドイツに拠点を置くゲーム開発者グループGeneszだ。本作は「究極のオープンワールド・カー・ドライビングゲーム」を目指して2018年ごろから開発が本格的にスタート。2019年の9月から早期アクセス配信にてリリースされた。そしてリリースから約5年が経過した今年の12月23日、本作の同時接続プレイヤー数がピーク時で約3700人を記録(SteamDB)。2023年4月には3100人ほど、今年に入っても6月頃に約3500人を記録したが、その最高記録を更新したかたちだ。本作は現在もじわじわとプレイヤー数を伸ばしているのだ。

プレイヤー数が伸びた理由としては、数ヶ月ごとのスパンで定期的に続くアップデートの存在が考えられる。アップデートでは、自動生成システムや物理エンジンによる不具合の修正のほか、プレイヤーの要望に応じて、車種やパーツの追加、パーツの挙動の設定などさまざまな要素を追加している。

また、今年に入ってからは大きな追加アップデートこそされていないものの、定期的にベータ版にて要素の追加と調整を行っている。本作のベータ版では、新たな地形生成ジェネレーターの追加や、最大4人で遊べるマルチプレイの実装、新たなアイテムの追加など、さまざまな要素が実験的に試されている。本作のベータ版はSteamのプロパティから誰でも簡単に参加が可能。安定した動作の正規版と、試験的ながら、先行して新たな要素が実装されているベータ版の2つを楽しむことができるのだ。

こういった定期的なアップデートによって、じわじわとプレイヤー数を定着させたであろう本作。加えて、12月20日に開催中のSteamウィンターセールにて、本作が定価の税込1800円から75%オフの税込450円になったことも、プレイヤー数を伸ばした一因であるだろう。本作は正式リリースに向けてじっくりと開発を進めている。度重なるアップデートでどのようにプレイヤーが定着していくか、今後も注目していきたい。

『The Long Drive』はPC(Steam)にて配信中だ。

Tamio Kimura
Tamio Kimura

エンタメ大好き系ゲーマー。COOPゲームが大好き、クライム系だったらなおよし。

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