退廃美メトロイドヴァニア『エンダーマグノリア』Steam早期アクセス版から製品版へのセーブデータ引き継ぎはなしへ。大幅ブラッシュアップしたところを改めて遊び直してほしいため
Binary Haze Interactiveは12月23日、『ENDER MAGNOLIA: Bloom in the Mist』(以下、エンダーマグノリア)の早期アクセス版について、セーブデータの引き継ぎをおこなわないと告知した。製品版では、ブラッシュアップにより早期アクセス配信版に含まれていたパートにも大きく手を入れており、改めて最初からプレイしてもらいたいとして、引き継ぎなしになったそうだ。
『エンダーマグノリア』は、『ENDER LILIES: Quietus of the Knights(以下、エンダーリリーズ)』の続編として開発中の、探索型2DアクションRPGである。前作『エンダーリリーズ』は、2021年6月に正式リリースされた、横スクロールアクションRPGだ。主人公の少女リリィは、死の雨によって滅びた果ての国を探索。美麗なアートで描かれた滅びた世界で、敵の攻撃を避けつつ騎士の力を借りて戦うアクションなどが繰り広げられていた。
本作『エンダーマグノリア』では、前作から数十年後を舞台に、暴走する悲しき人工生命体ホムンクルスによって滅びゆく終末世界での破壊と再生の物語が繰り広げられる。ホムンクルスを救済する力を持つ調律師ライラックは、強敵と戦い魂を解放することで、仲間を増やして探索と進めていく。それぞれ異なる仲間たちのスキルは30種類以上登場。装備/レリック/アイテムといった収集要素は前作以上のボリュームとなっており、前作とは別の終末世界で、新たな戦いが待ち受ける。
本作はPC(Steam)向けに2024年3月から早期アクセスとして配信されており、2025年1月23日にPS4/PS5/Xbox Series X|S/Nintendo Switch/PC(Steam)向けに正式リリース予定。記事執筆時点では、Steamのユーザーレビュー4391件中97%の好評によりステータス「圧倒的に好評」を獲得。前作とは異なり、敵との接触によるダメージ判定がない点などを含めて、プレイヤーから高く評価されている。
そんな本作において12月23日、早期アクセス版から製品版へのセーブデータ引き継ぎがおこなわれない旨が告知された。本作開発元は早期アクセス版でブラッシュアップや改良を進めていく中で、早期アクセス版のプレイアブルパートについても大きく手を入れる決断をしたという。具体的には、チュートリアルムービーの追加やアイテム配置の変更、マップ表示の調整、各演出の見直しなどが実施。製品版は洗練された仕上がりになっているそうだ。
またブラッシュアップの結果として、早期アクセス版を遊んだプレイヤーにも、製品版では改めて最初からプレイしてほしいため、セーブデータの引き継ぎを行わないことを決断。早期アクセス版のプレイヤーは製品版プレイ時に最初から遊ぶことになるものの、よりゲームのクオリティを引き上げ、最良の形でゲームを届けることを優先したそうだ。大きく手を入れたというブラッシュアップされた内容に期待したい。
『エンダーマグノリア』は、2025年1月23日にPS4/PS5/Xbox Series X|S/Nintendo Switch/PC(Steam)向けに正式リリース予定。ダウンロード版の通常価格は税抜2980円となる予定だ。PS4/PS5/Nintendo Switch向けにはパッケージ版も発売予定。税抜3980円の通常パッケージ版には店舗特典、税抜9300円の限定パッケージ版にはアートブックやボーナストラックCDなどが付属する。また本作は現在、PC(Steam)向けに税込1980円で早期アクセス配信中だ。