人気ゾンビサバイバル『Project Zomboid』新大型アプデがついにベータ配信開始。“自力で文明再構築”するスローライフ要素の大幅拡張など、盛りだくさんの新バージョンを一足早く遊べる

The Indie Stoneは12月18日、『Project Zomboid』のSteam版に向けて大型アップデートBuild 42のベータ配信を開始した。鍛冶や畜産といった、多くの新要素が用意されている。

デベロッパーのThe Indie Stoneは12月18日、『Project Zomboid』のSteam版に向けて大型アップデートBuild 42のベータ配信を開始した。同アプデは「不安定版(Unstable)」と称されており、適用には手動で操作する必要がある。Build 42では鍛冶や畜産といった新要素の実装や、新たなロケーションの追加など、多くの変更と調整が施されている。

『Project Zomboid』は見下ろし視点のオープンワールド・サバイバルゲームだ。対応プラットフォームはPC(Steam/GOG.com)。本作の舞台となるのは、ゾンビが大量発生したアメリカの架空の都市Knox Countyだ。水道や電気などライフラインが崩壊していくなか、プレイヤーは家々を漁って物資を集め、できるだけ長いあいだ生き残ることを目指す。


本作は2013年にSteamにて早期アクセス配信が開始され、アップデートを繰り返しながら開発が進められてきた。そうして2021年12月に、“続編級”と謳われる大型アップデートBuild 41が配信されると人気が爆発。Steamユーザーレビューでは本稿執筆時点で、約25万6000件中94%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得し、同時接続プレイヤー数も安定して3万人前後を集める人気タイトルとなった(SteamDB)。

そんな『Project Zomboid』のSteam版に向けて12月18日、新バージョンBuild 42のベータ配信がついに開始された。同作の大型アップデートとしては、実に2021年のBuild 41以来ということになる。なおBuild 42は既存のセーブやModとの互換性はなく、マルチプレイも現時点では利用不可。まだ安定していない仮バージョンというかたちであり、適用には手動の操作が必要だ。またアプデの適用前には、データをバックアップしておくことが推奨されている。

アプデの具体的な手順としては、まずSteamのライブラリよりゲームタイトルを右クリックして、プロパティを開く。プロパティ画面が開いたら左側のタブよりベータを選び、「ベータへの参加」からunstableと書かれているバージョンを選択することで、アプデを適用することができる。

Build 42では、まずクラフトシステムが拡張。鍛冶が導入され、石などの原材料から武器や道具を作ることができるようになった。さらに農業用の作物の種類も50種類以上まで増加し、ニワトリやウシなど家畜を飼うこともできるように。こうした生産要素の拡張により、街に残されたアイテムを漁りきってしまった後でも中世レベルの文明を築き上げて、半永久的な生存を目指せるようになったようだ。

またゾンビたちのステータスがある程度個性化され、個体ごとに体力や聴力などが異なるようになったという。能力をランダム化することで、戦闘やステルスにおける緊張感を高めるねらいがあるようだ。さらに新しいエリアや地下室付きの家、高層建築なども実装。「ロメロ映画っぽい」ゾンビのわくスポットなども追加されているという。Build 42ではそのほかにも、夜をより暗くするようライティングが調整されるなど、さまざまな変更が実施されている。変更点は多岐に渡るため、詳細は公式パッチノート(英語)を参照してほしい。


なお開発元によるとBuild 42はまだ開発中であるため、現在のバージョンにはバグが含まれる可能性があるとのこと。バグを発見したプレイヤーは、公式フォーラムで報告してほしいと呼びかけている。今後はフィードバックを参考に調整しつつ、正式版としての配信に向けてさらに開発を進めていく予定であるという。正式版ではさらにクラフトシステムが拡張されるほか、マルチプレイの再導入などもおこなわれる予定とのことだ。

『Project Zomboid』はPC(Steam/GOG.com)向けに早期アクセス配信中だ。

Akihiro Sakurai
Akihiro Sakurai

気になったゲームは色々遊びますが、放っておくと延々とストラテジーゲームをやっています。でも一番好きなのはテンポの速い3Dアクションです

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