Steam年間レビュー2024公開。「Steamユーザーは去年に比べて結構新作をやり込んでいそう」などのデータもあわせてお披露目
Valveは12月19日、Steamでの1年間のゲームプレイについての統計をまとめた「Steam年間レビュー2024」を開始した。今年のSteamユーザーは昨年に比べ、新作をプレイする傾向が強まっていたようだ。
「Steam年間レビュー2024」とは、ユーザー自身がSteam上で2024年にプレイしたゲームについて、タイトルや作品数、実績などの記録を確認できる企画だ。特設ページではプレイしたタイトル一覧のほか、月別のプレイ時間や連続プレイ日数なども記載されている。さらにプレイしたゲームのジャンル傾向や、キーボード&マウスかコントローラーのどちらでゲームをプレイしたかという、細かな統計まで記載されている。
そんな「Steam年間レビュー2024」の中では、ユーザー自身の情報だけでなく、一部の項目についてはSteamコミュニティの“平均的”ユーザーの統計情報も登場する。たとえば、実績の項目においては、Steam平均が13と表示される。
ちなみにこの「平均」の語についてだが、英語ページでは「Steam Median」との表記となっている。Medianは中央値を指しており、データを大きさの順に並べた際にちょうど中央(50%)に位置する値のことを指す。そのためおそらく全ユーザーの「平均値」を示しているわけではないことに留意したい。
Steamによれば、今年プレイしたゲームの「Steam平均」は4本とのこと。そして今年遊んだゲームについて、そのうち2024年に新たに登場した作品が占める割合は15%とのこと。
昨年の統計では、ゲームプレイ本数が4本、総プレイ時間のうち新作ゲームが占める割合は9%とのデータが示されていた(関連記事)。今年のデータと比較すると、ゲームのプレイ本数が増えていないにも関わらず、新作のプレイに費やした時間が約1.5倍上昇したことがわかる。
実際に今年リリースされた新作が売上上位に多くランクインしていることは、Steamのライブチャートからもうかがい知ることができる。「現在の売上トップ100ゲーム」の日本国内ランキングでは、上位に『Path of Exile 2』『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』『スローン・アンド・リバティ』『メタファー:リファンタジオ』などといった、今年リリースされた大規模作品が名を連ねている。
またグローバルのランキングに目を向ければ、『HELLDIVERS 2』『マーベル・ライバルズ』『Call of Duty: Black Ops 6』なども登場。人気シリーズの続編をはじめ、『ゴッド・オブ・ウォー ラグナロク』などコンソールにて時限独占だった人気作品がSteam向けに登場したことも、新作のプレイ時間が占める割合の向上に貢献したと考えられるだろう。話題となっている作品をじっくりプレイしてみようというプレイヤー心理がはたらいたのかもしれない。また基本プレイ無料の新作ライブサービスゲームも複数展開され、人気を博している点にも注目したい。
なおこの統計データは、XやFacebookなどといったソーシャルメディアやWebで共有することが可能となっている。Steamは公式ハッシュタグを「#SteamReplay」と定めているため、他プレイヤーがどのような遊び方をしているのかを見てみるのもいいだろう。内容が気になった人は、「Steam年間レビュー2024」の特設ページや、ハッシュタグ「#SteamReplay」にて確認されたい。