『ウィッチャー4』開発者、「グウェント」続投を嬉しそうに示唆。開発チームも大好きだから

『ウィッチャーIV(The Witcher IV)』の開発者が、本作でもカードゲーム「グウェント」がミニゲームとして登場することを示唆している。

CD PROJEKT REDは12月13日、The Game Awards 2024にて『ウィッチャーIV(The Witcher IV)』を正式発表した。開発者がインタビュー番組にて、本作でもカードゲーム「グウェント」がミニゲームとして登場することを示唆している。海外メディアPC Gamerが伝えている。

本作は、『ウィッチャー』シリーズの最新作だ。同シリーズは、ポーランドの作家アンドレイ・サプコフスキ氏の小説シリーズを題材とするアクションRPGだ。CD PROJEKT RED(以下、CDPR)が開発を手がけてきた。これまでには3つのナンバリング作品が展開されており、架空のファンタジー世界を舞台に、怪物退治の専門家ウィッチャーであるゲラルトの物語が繰り広げられてきた。凄惨あるいはセクシャルな描写も多く、大人向けな作風もシリーズの特徴となっている。


『ウィッチャーIV』は『ウィッチャー3 ワイルドハント』(以下、ウィッチャー3)の続編で、引き続きシングルプレイ専用オープンワールドRPGとなる。主人公はシリとなり、本作から始まる新三部作が計画されているという。シリはウィッチャーとなるべく、冒険を繰り広げるそうだ。

本作の発表後、一部ファンの間ではさっそく「シリもグウェントをするのか?」といった疑問も寄せられていた。グウェントとは、『ウィッチャー3』のミニゲームとなっていたカードゲームだ。『ウィッチャー』シリーズ作品に登場するキャラや怪物がユニットとしてカード化されており、勢力別にデッキを組むことになる。

対戦においては、ボード上に近接・間接・攻城の3つの場が用意されており、それぞれに適したユニットを配置し、ユニットの攻撃力の合計点を競い合う。ただし2ラウンド先取制となっており、手札は次のラウンドに持ち越すこととなる。そのため手札を温存してカードを節約するか、敵との点数を大きく引き離すかといったかけ引きも存在する。

そんなグウェントが『ウィッチャーIV』でも登場するかどうかは、早くも一部ファンから注目されていた。そうしたなかで、海外メディアEasy Alliesのインタビュー番組に出演した本作のゲームディレクターであるSebastian Kalemba氏とエグゼクティブプロデューサーであるGosia Mitręga氏が、新作へのグウェントの登場を示唆している。


Gosia氏は、開発チームもグウェントが大好きで、コミュニティの声にもいつも注意深く耳を傾けていると言及しつつ「誰もがっかりすることはないだろう」とコメント。Sebastian氏はさらに付け加えつつ、(『ウィッチャー』の)体験の一部であり、開発チームもグウェントが大好きなことを念押ししている。つまり明言こそされなかったものの、新作でもグウェントは登場するわけだろう。

『ウィッチャー3』においてグウェントは、作中世界で大流行しているという設定であった。ゲラルトが怪物退治の傍らで出会う人たちにグウェント対戦を持ち掛けたり、各地の商人が珍しいカードを売っていたりと、冒険と共にカードの腕前を磨きコレクションを増やしていく点も同作の醍醐味のひとつとなっていた。陰鬱な描写もある同作ながら、息抜きのような存在でもあっただろう。

『奪われし玉座:ウィッチャーテイルズ』


そんなグウェントを主軸とした、シリーズのスピンオフ作品も複数存在。シングルプレイゲーム『奪われし玉座:ウィッチャーテイルズ』や『グウェント:ローグメイジ』、マルチプレイゲーム『グウェント ウィッチャーカードゲーム』が展開されてきた。また先日には、日本語対応の物理カード化も発表されている。

根強い人気もあってか、『ウィッチャー3』のミニゲームの枠を超えたさまざまな新展開もあったわけだ。ファンの声も踏まえて、新作『ウィッチャーIV』でも引き続きグウェントは登場するようである。なお先述したスピンオフ作品間では新たなギミックや多少のルールの違いは見られたため、新たな地でのグウェントの変化も注目される。

ウィッチャーIV(The Witcher IV)』は、CDPRにより開発中だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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