ゲーム制作ツール「アクションゲームツクールMV」Nintendo Switch向けのゲーム開発機能・販売申請など終了へ。後継作「ACTION GAME MAKER」に向けてか

Gotcha Gotcha Gamesは12月16日、「アクションゲームツクールMV」におけるNintendo Switch向けゲーム開発機能およびパブリッシュサービスを段階的に縮小すると告知した。

Gotcha Gotcha Gamesは12月16日、「アクションゲームツクールMV」におけるNintendo Switch向けゲーム開発機能およびパブリッシュサービスを段階的に縮小すると告知した。同作製作品のNintendo Switch向けパブリッシュを希望する場合、2025年3月までに販売申請をおこない、2026年3月までに任天堂のロットチェックを完了する必要があるそうだ。なおPC向けのサポートは継続される。

「アクションゲームツクールMV」は、プログラミングなしで2Dゲームが作れると謳われる、PC用「ツクール(Maker)」シリーズのアクションゲーム版最新作だ。同作ではヴィジュアルスクリプトによるアニメーションの制作やマップの設定、オブジェクトの動作設定などによってアクションゲームが作れるという。Java Script製プラグインによる機能拡張にも対応しており、誰でも本格的な2Dゲームが作れるツールとして販売されてきた。同作は2018年7月に早期アクセス配信がスタートし、2019年9月に正式リリースされた。

Gotcha Gotcha Gamesは「アクションゲームツクールMV」にて、2021年5月にNintendo Switch向けゲームタイトルの開発者登録および販売申請を正式にスタートしている。それまでベータ版として限られたクリエイターなどにのみ提供されていた機能を、利用者へ向けて広く公開。同社の告知文によれば、2021年5月の提供開始以降、開発機能やパブリッシュサービスをとおして50作品以上がNintendo Switch向けに配信されてきたそうだ。

しかし「アクションゲームツクールMV」はリリースから7年目を迎えており、ゲーム制作ツールに求められる機能もリリース当時より高いものとなっている。同社も「アクションゲームツクールMV」の後継として、「ACTION GAME MAKER」を開発中。「ACTION GAME MAKER」では、Nintendo Switchを含めた各コンソールへのポート機能が提供予定とされている。

そうした状況もあり、「アクションゲームツクールMV」におけるNitendo Switch向けゲームの開発機能およびパブリッシュサービスが、2025年4月から段階的に縮小される見込み。具体的なスケジュールとしては、2025年3月31日に開発者登録申請および販売申請の新規受付が終了。2026年3月31日にはNintendo Switch向けビルド機能と、Nintendo Switch用アクションゲームツクールMVプレイヤーが提供終了する。「アクションゲームツクールMV」で作っているゲームをNintendo Switch向けにリリースしたい場合には、2025年3月31日までに販売申請をおこない、2026年3月31日までにロットチェックを完了させる必要があるそうだ。なおリリース済みの作品については、以降も販売が継続される。

また期間内の開発完了が難しいケースについては、「ACTION GAME MAKER」へのプロジェクト移行を検討してほしいという。「ACTION GAME MAKER」は「アクションゲームツクールMV」とは違うエンジンを採用しているため、プロジェクトそのものの引き継ぎなどは出来ない。一方で「アクションゲームツクールMV」のヴィジュアルスクリプトの遷移条件や実行アクション、パラメーターはほぼ実装されており、多くの素材も再利用可能。後継作ということもあり、ノウハウや素材を活かして制作が進められるようだ。再利用可能な素材例などについては、公式の発表を確認してほしい。

アクションゲームツクールMV」は、PC向けに配信中。同作のNintendo Switch向けゲーム開発機能およびパブリッシュサービスは、2025年4月より段階的に縮小予定だ。また後継作「ACTION GAME MAKER」は、PC(Steam)向けに2025年リリース予定だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

記事本文: 2561