対話実験ゲーム『プロレゴメナ およそ3分間の交信の先に現れるであろうきわめて超次元的なインターフェースのための序論』Steam向けに発表。ゲームと現実の垣根を壊す、3分間の共同実験
カラメルカラム(Caramel Column)は12月7日、『プロレゴメナ およそ3分間の交信の先に現れるであろうきわめて超次元的なインターフェースのための序論(以下、プロレゴメナ)』を正式発表した。発表にあわせて、Steamストアページが公開されている。
『プロレゴメナ』は、3分間の実験的対話を繰り返してインターフェースの超越について検証する、ゲーム作品である。本作でプレイヤーは実験に参加するかたちで、画面の向こうにいる人物と3分間の交信をおこなう。
公開された動画によると、実験内容は3分間の限られた時間で実験的対話を繰り返し、現実とゲームという二項対立の脱構築を試みることだという。実験中は、時折選択肢が出現する。プレイヤーは画面の向こうにいる人物と、基本的には選択肢を使ったやり取りで、共同実験を進めるのだろう。
ただしストアページによると、画面の向こうにいる人物には実験を完遂させるための時間が足りず、プレイヤーには彼女が死んでも実験を続けてほしいのだという。別次元の存在を証明する実験の中で何が起こるのか。3分間のやり取りを繰り返す、画面越しの共同実験が繰り広げられる。
本作は基本的にはアドベンチャーゲームやノベルゲームの形式で、実験の過程が表現されるようだ。プレイヤーの選択や交信内容によって実験結果が変化。プレイヤーの選択次第で、内容が分岐していくのだろう。また本作では実験中、プレイヤーが別次元の存在であると証明を求めることがあるかもしれないという。その際には、選択肢を超えたインターフェースで応答。3分間の実験的対話は、さまざまな応答によって展開されるのだろう。また本作では、画面の向こう側にいる人物の声はフルボイスになっている。制作スタッフとしては、カラメルカラム代表の大野真樹氏がゲームデザイン、onoken氏が音楽、優しさのかたまり/YSKR氏が動画を担当している。
本作は国内のゲーム開発会社カラメルカラムが手がけている。過去作としては、自分探しタップゲーム『ALTER EGO』や、生首の少女と街から脱出する放置型ADV『AZNANA』などをスマートフォン向けにリリース。『ALTER EGO』では、「Google Play ベスト オブ 2019インディー部門」や、「Google Play Indie Games Festival 2019」のオンライン投票最優秀賞を受賞。プレイヤーからは、自我にまつわる哲学的な内容が評価されていた。
本作『プロレゴメナ』では、「現実とゲームという二項対立の脱構築」という、哲学的な内容が描かれるようだ。また本作は、同社にとって初のSteam向けタイトルとなっている。
『プロレゴメナ』は、開発中。Steamのストアページによると、2025年リリース予定とされている。