Steam不穏温泉ととのいシム『ととのいシミュレーター』なんとオンラインマルチプレイに対応。「ととのい広場」で誰かや”自分の残像”と一緒にととのえる
国内の個人サークルcrush-vAdin(クラッシュヴァーディン)は12月1日、『ととのいシミュレーター』にてアップデートを実施した。同アップデートでは、ゲーム内にマルチでととのえる「ととのい広場」が登場。オンライン上の誰かや自分自身の死体と共に、ととのえるようになっている。
『ととのいシミュレーター』は、のぼせて倒れないように温泉やサウナでととのう、短編の新感覚シミュレーターである。本作でプレイヤーは、温泉にゆっくりと入浴し、より良いととのいを目指す。本作では温泉やサウナに入って身体が温まると、のぼせが上昇。ととのいスコアが獲得できると同時に、のぼせが高まり体力が削れていく。本作ではのぼせて体力が尽きないように気をつけながら、温泉やサウナでととのうわけだ。
要素としては温泉やサウナから出ると、体力は徐々に回復する。施設内には体力回復効果のある飲み物や、水風呂も用意されている。
また本作には、なぜかホラー要素を軽減する「ジャンプスケアはやめーろ!」機能が搭載されており、ストアページには「愛しきや あこ」「にくきは きみ」といった謎の文言も記載。入浴中には「Synthesizer V AI 宮舞モカ」を用いたどこか不気味な歌も流れてくる。ただととのうだけのゲームではないのかもしれない。
12月1日のアップデートでは、そんな本作にマルチでととのえる「ととのい広場」が実装された。ととのい広場はメニュー画面右側に追加されており、オンラインマルチプレイで誰か一緒にととのえるようだ。ととのい広場へ入場すると、通常プレイ同様、温泉やサウナでととのえる。サーバーの都合上、20人まで同時に参加可能。マルチプレイ用の機能として4種類のエモートも用意されており、簡単なコミュニケーションをとりながらととのえるわけだ。またととのい広場での死亡後、すぐに再接続すると死んだ場所に死体が残っている。開発者Bhaskara氏のポストによると、愉快なので死体が残るままにしているとのこと。ほかにプレイヤーがいなくとも、誰かと一緒に入っている気分が味わえるのだろう。
本作を手がけるcrush-vAdinは、アンダーグラウンドゲーム制作者を自称するBhaskara氏による個人サークルだ。過去作としては『HAZAMA_QUEEN』などのレトロ風FPSや、『CYNOROID FORSAKEN』を含むアクションゲームなどをリリース。前作『カルトに厳しいギャル-CULT VS GAL-』においては、記事執筆時点でSteamのユーザーレビュー131件中99%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得している。
本作『ととのいシミュレーター』は、24時間でゲームを作る「24時間ゲ制」の参加作品として、制作された作品だ。Steam版は同作をベースに、内容の追加やブラッシュアップなどをおこなった最新バージョンとなっている。ユーザーレビューでは、記事執筆時点で20件中100%の好評を獲得。レビューでは「ととのいました」という声が多く寄せられており、ととのうゲームとして評価されているのかもしれない。
『ととのいシミュレーター』はPC(Steam)向けに、通常価格税込350円で配信中だ。またSteamでは12月5日までオータムセールが開催されており、同氏の過去作もセール対象となっている。