『No Man’s Sky』のSteamユーザーレビュー、とうとう「非常に好評」ステータスに。「不評」のスタートから約8年、開発者はファンへの感謝を連呼

Hello Gamesが手がけた『No Man’s Sky』。そのPC(Steam)版において、低評価にあえいだ発売当時から約8年を経て、ユーザーレビューの好評率がついに80%に達し「非常に好評」ステータスとなった。

Hello Gamesが手がけた『No Man’s Sky』。そのPC(Steam)版において、低評価にあえいだ2016年の発売当時から約8年が経った11月28日、ユーザーレビューの好評率がついに80%に達し「非常に好評」ステータスとなった。

本作は、自動生成で生み出されるオープンワールドの宇宙を舞台とするSFアドベンチャーゲームだ。宇宙船を入手して宇宙海賊と戦ったり、惑星に降り立ち探索したり、資源を元に拠点を構築したり、他種族と交易したりなど多様なゲームプレイを楽しめる。

*2014年公開のゲームプレイ映像


『No Man’s Sky』の開発元Hello Gamesは、カジュアルなスタントアクションゲーム『Joe Danger』シリーズで知られたイギリスのインディースタジオで、本作は2013年に発表。そして2016年8月にPC/PS4向けに発売され、その後Xbox OneやXbox Series X|S、PS5、Nintendo Switchでもリリースされた。

本作の発表後、Hello Gamesの共同設立者Sean Murray氏らによるプロモーションや、壮大なゲームプレイを予感させる映像公開などによって、本作には大きな注目が集まった。ただ、いざ発売されてみると、宣伝された内容と実際のコンテンツが見合っていないとして批判されることに。マルチプレイの存在も示唆されていたが、実装されていなかった。当初は野心的な宣伝文句を並べていたMurray氏は、膨らみ続けるファンの期待に対処することも試みたが、結果としてPC(Steam)版には多くの不評レビューが投じられ、「不評」ステータスを付けることとなってしまった。


その後開発元は、無料アップデートを継続的に実施。これまでに約30回の大型アップデートが配信され、マルチプレイ対応(Nintendo Switch版除く)やクロスプレイ対応、VR対応、拠点建築・共有要素の導入、ストーリーの拡張、惑星環境の拡充、宇宙種族の追加、戦闘システムの改善、グラフィックやQoLの改善などが実施。また、コミュニティイベントも定期的におこなわれている。

こうした精力的なコンテンツの拡充とゲームプレイの改善を受けて、Steamのユーザーレビューでは徐々に好評が増加していった。それに伴いレビューステータスは、発売から約1年後の2017年10月には「不評」から「やや不評」へと変わり、発売から約2年後となる2018年7月には「賛否両論」に、発売から約5年後の2021年9月に「やや好評」へと上昇(関連記事)。そして発売から約8年が経った本日11月28日に、ついに好評率が80%に達して「非常に好評」ステータスとなった。

本作のPC(Steam)版のユーザーレビューステータスにおいては、直近30日間の評価についてはしばらく前から「非常に好評」となっていたが、今回すべてのレビューを対象としたステータスが「非常に好評」になった。先述したゲームの継続的な改善により、最近プレイし始めたユーザーから高い評価を受け、そして既存プレイヤーも評価を見直したということだろう。

不評を受けたゲームを改善させるためとはいえ、これだけ長期間にわたり無料アップデートを続けてこれたのはコミュニティからのサポートが大きかったかもしれない。Sean Murray氏は、評価を一転させることができた喜びを伝える中で、ファンに対して感謝の言葉も述べている。ちなみに、12月13日に開催されるイベント「The Game Awards 2024」では、本作はBest Community Support賞にノミネートされている。

『No Man’s Sky』は、PC(Steam/Microsoft Store/GOG.com)/Nintendo Switch/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに配信中。Xbox/PC Game Pass向けにも提供されている。なお開発元Hello Gamesによると、今後も本作の開発を続けコンテンツを追加していく計画とのことだ。

Taijiro Yamanaka
Taijiro Yamanaka

国内外のゲームニュースを好物としています。購入するゲームとプレイできる時間のバランス感覚が悪く、積みゲーを崩しつつさらに積んでいく日々。

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