クレーンゲームでアイテム調達ローグライク『ダンジョンクロウラー』、“何もかもクレーン次第”の不確定バトルが熱狂を呼ぶ。勝負を決めるのは、戦略と物理演算
デベロッパーのStray Fawn Studioは11月22日、デッキ構築型ローグライククレーンゲーム『ダンジョンクロウラー幸運ウサギと魔法の爪』(以下、ダンジョンクロウラー)の早期アクセス配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)/iOS/Android。ゲーム内は日本語表示に対応している。本作は配信後さっそく人気を獲得しているようだ。
『ダンジョンクロウラー』は、ゲームセンターなどで見かけるクレーンゲームの要素を取り入れたデッキ構築型ローグライクだ。ゲームの流れとしては多くのデッキ構築型ローグライクと同じく、複数の階層で構成されたダンジョンを進み、バトルやイベントをこなしていく。そして、ターン制で行われるバトルでは背景にクレーンゲームが設置。クレーンゲームで獲得したアイテムによってバトルの進行が変化するのだ。
クレーンゲームは1ターンで2回行うことができる。攻撃ができる剣やシールドが増える盾、回復ができる薬などのアイテムを獲得することで、バトルを進めていく。クレーンゲームの挙動には物理演算が導入されており、アイテムは形状がさまざまなため、狙ったアイテムを絶対に手に入れられるとは限らない。実際のクレーンゲームよろしく、取りやすいアイテムの配置と安定したクレーンの挙動、そして運が必要となるわけだ。
バトルをクリアするとクレーンゲームに入れるアイテムをランダムな3つのうちからひとつ選ぶことができる。アイテムには攻撃・防御アイテムのほか、プレイヤーや敵にバフ・デバフを与えるものや、クレーンゲーム内を水で浸す水の瓶、周辺の金属アイテムをくっつける磁石などさまざま。ショップではアイテムを購入できるほか、既に所持しているアイテムを強化することや、アイテムの材質を金属製やプラスチック製へと変化させ、別アイテムとのシナジーを発生させることもできる。こうして自身のクレーンゲームを構築し、さらなる強敵へと立ち向かうのだ。
また、本作には異なる特性を持つプレイアブルキャラクターが複数存在する。キャラクターによっては、金属製のアイテムのみを引っ張れる磁石型のクレーンや、水を含むと大きく広がりアイテムを吸着させるタコ足型のクレーンなど、通常とは異なるクレーンを保有しており、ひと味違ったゲームプレイを楽しむことができるかたちだ。
本作は11月22日よりSteamにて早期アクセス配信が開始。同時接続プレイヤー数はピーク時に約2800人を記録。クレーンゲーム×ローグライクという意外性のある組み合わせもあってか、さっそくの賑わいを見せている。また、本稿執筆時点でのSteamユーザーレビューでは約380件中82%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。
レビューでは運にも大きく左右されるクレーンゲームを軸にしたゲームプレイの持ち味に好評が集まっている。狙ったアイテムを獲得しにくい分、強力なアイテムを獲得したときの嬉しさもひとしお。クレーンゲームならではの中毒性に評価が寄せられている。また、そういった要素からローグライクゲームながらカジュアルに楽しみやすいという声もあるようだ。
また、本作に向けては早期アクセス配信のタイミングで今後のロードマップが公開。新たな敵やボス、アイテム、プレイアブルキャラクターの追加から、新たなクレーンの追加、クレーンゲーム自体のアップグレードなど幅広いコンテンツをアップデートしていく旨を明かした。コンテンツの追加順に関しては、あえて明らかにせず、プレイヤーのフィードバックによって決定する予定だという。早期アクセス配信期間としては1年かそれ以上となる見込みとのこと。正式リリース時に値上げする可能性もあるそうだ。
『ダンジョンクロウラー幸運ウサギと魔法の爪』はPC(Steam)/iOS/Android向けに配信中。Steam版はリリース記念セールとして、12月8日まで10%オフの税込990円で購入可能となっている。
【UPDATE 2024/11/26 13:46】
ゲームシステムの説明について一部調整