オープンワールド機関車運転士シム『Derail Valley』、てんこもり大型無料アプデでどっと運転士が増える。旅情感あふれる、「圧倒的好評」な広大世界リアル機関車体験
デベロッパーのAltfutureは11月21日、機関車運転シミュレーション『Derail Valley』の大型アップデートB99を配信した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、ゲーム内は日本語表示に対応している。本作はSteamユーザーレビューにて「圧倒的に好評」ステータスを誇る好評作品であり、アップデート配信に際しても人口増を見せている。
『Derail Valley』は、機関車の運転手として仕事をこなすシミュレーションゲームだ。プレイヤーはオープンワールドで自由気ままに機関車を走らせ、貨物を運搬していくことになる。本作の世界は256平方キロメートルにもわたり、さまざまなロケーションに加え、昼と夜の概念や、さまざまに変わる天候が存在。のんびりと機関車を走らせながら、旅情あふれる貨物運搬業務を楽しむことができる。
本作では、さまざまなディーゼル機関車や蒸気機関車の複雑な仕組みを詳細にシミュレート。車両の操作にあたっても、連結、整備、ブレーキの固定、入換といった手順を自分の手で行える。また各種部品の動作や音、物理演算とその相互作用もシミュレートされ、運転にも挑戦のしがいがあるように設計されている。配達業務でお金を稼いだのちは、新たなライセンスや機関車を解放することができる。
また、運転では速度を出しすぎると本作のタイトルのように脱線(Derail)してしまうこともある。時にはボイラーの爆発や、ブレーキの故障などといったアクシデントも発生。そうした事故にも自分の手で対処する必要がある。効率よく貨物を運搬しながらも、手際よく機関車を目的地まで運転することが求められる。また本作はVRモードにも対応。VRヘッドセットを通してプレイすることでさらなる没入感を味わえる。
本作は2019年に早期アクセス配信を開始。Steamユーザーレビューは本稿執筆時点で約5700件中95%が好評とする「圧倒的に好評」ステータスを獲得している。ユーザーレビューでも、本作で行われている緻密なシミュレーションと、のんびりと機関車の運転に没頭できるゲームプレイ評価点に。同様のゲームプレイで人気をもつ作品になぞらえ、機関車版『Euro Truck Simulator』であるとする声が多く上がっているようだ。また、ただ運転するだけでも、地図の読み方や癖のある運転操作、駆動系に対する理解が必要であるものの、その分上手く運転できた時のやりがいも大きく、運転席の窓から眺める風景も素晴らしいと好評を博している。
そんな本作に向けて11月21日、ビルド99(B99)と称した大型無料アップデートが実装された。今年2月配信のB98以来の大型無料アップデートであり、4種類のロケーションや16種類の貨物タイプ、サプライチェーンや機関車などが追加されている。ほかにも多数のアイテム・ガジェットも実装されたほか、博物館の機関車のリストアといった要素も追加。さらには、グラフィック・パフォーマンス・UXについての改善も含まれている。
こうした盛りだくさんのアップデート配信にあたって、毎日ピーク時でも200人程度で推移していた本作同時接続プレイヤー数は2400人へと急増(SteamDB)。アップデート内容についても、好評のコメントがプレイヤーからSteamにて寄せられているようだ。
なお、公式サイトで公開されている本作のマイルストーンによると、2027年までDLCを含めたアップデートが予定されているとのこと。2025年にはアメリカ風の列車パックやマップを含めた有料DLCのリリースが予定されており、そのほかにもAIが運転する機関車の追加や、時刻表に基づいた乗客の輸送要素などを無料アップデートで追加していくという。なお本作の価格については、2023年5月に1度値上げを実施しており、現時点でこれ以上の値上げは予定していないとのこと。
『Derail Valley』はPC(Steam)にて早期アクセス配信中。価格は税込4500円。