ソニーがKADOKAWAを買収協議中との報道。フロム・ソフトウェアなど傘下企業の行方に注目集まる


ソニーが、KADOKAWA買収に向けて協議中との報道がなされている。さまざまなメディアに展開する大型エンターテインメント企業同士による買収案件であり、実際におこなわれれば、ゲーム業界においてもインパクトは多大となる見込み。Reutersが報じている。

ソニーグループは、多種多様な電子機器から映画・音楽・ファイナンスなど幅広く展開するコングロマリット企業。ゲーマーにとってはPlayStationでお馴染みだろう。

一方のKADOKAWAも、出版・映画・ゲームなど、さまざまなエンターテイメント事業を展開する国内有数の企業である。傘下には『エルデンリング』などの大ヒット作を送り出したフロム・ソフトウェアや、スパイク・チュンソフト、アクワイア、Gotcha Gotcha Gamesなどのゲーム開発企業をおさめている。

Reutersは、ソニーによるKADOKAWAの買収協議が進行中と報道した。同紙に向けて、ふたりの関係者が明らかにしたとのこと。交渉が成立すれば、数週間以内に契約が締結される様子。また、ソニーおよびKADOKAWA両社とも、Reutersへのコメントを控えたそうだ。

前述の通り、KADOKAWAはフロム・ソフトウェアなど人気ゲーム開発元を傘下に収めている。同スタジオとソニーのタッグによるタイトルといえば、『Bloodborne』が想起される。また、『エルデンリング』などの作品を生み出してきた、フロム・ソフトウェアとバンダイナムコエンターテインメントの共同体制などにも、影響があるかどうか注視されるだろう。

【UPDATE 2024/11/19 17:00】
Reutersに続きBloombergも、本件について関係者に取材をしたとして伝えている。また、Bloombergによる問い合わせでは、ソニーグループ広報担当者はコメントを控え、KADOKAWAの広報担当者は「当社が発表したものではなく、決まった事実はない」と回答したとのこと。