Valveは11月16日、『Half-Life 2』の期間限定無料配布を開始した。配布期間は11月19日3時まで。通常価格は税込1200円のゲームだ。Steamにログインし入手すると、期間終了後も保有しプレイできる。あわせて本作には無料大型アップデートも実施されている。
本作は、FPS『Half-Life』の続編だ。Steamにて2004年11月16日に発売された。舞台となるのは前作から約15年が経過し、異世界ゼン（Xen）の生物が根付いた世界。コンバインと呼ばれる勢力が支配する、東欧の架空の都市シティ 17を中心に物語は展開される。そのなかで主人公のゴードン・フリーマン博士は、かつてブラック・メサ研究所時代の上司であったブリーン博士と対峙することになる。
『Half-Life』に続き、本作もFPSの金字塔として絶賛を受ける作品だ。Steamユーザーレビューでは現時点で約20万件中97％が好評とする「圧倒的に好評」を獲得。FPSとしてのアクション性のほか、物理演算によりさまざまなオブジェクトに干渉できるという当時としては珍しいシステムなども評価されている。このほか世界観やレベルデザイン、パズル要素や探索要素など、さまざまな点で好評を得ている。そして発売から20年を経てもなお、ユーザーやチーム規模で多岐にわたるModが開発されるなど、根強い人気のあるゲームだ。
ちなみに『Half-Life 2』に向けては、NVIDIAによるリマスターMod制作プロジェクト「Half-Life 2 RTX: An RTX Remix Project」が進行中（関連記事）。NVIDIAが提供するMod制作プラットフォーム「RTX Remix」にて制作されているという。ゲーム内の各素材は物理ベースレンダリングにて再構築。3Dモデルがより詳細になるほか、ワールド内のテクスチャも高解像度化。また、フルレイトレーシング（パストレーシング）のサポートにより、リアルな影の描写や光の反射が実現されるそうだ。こちらの続報も注目される。
発売後20周年の節目に無料配布となった『Half-Life 2』。なお、あわせて大型アップデートも実施されており、本作をベースにした続編である『Half-Life 2: Episode One』と『Half-Life 2: Episode Two』がなんと本編に組み込まれるかたちで無料で実装。さらにすべてのマップがValveのレベルデザイナーによって見直され、バグの修正やグラフィックの調整などがおこなわれているという。
ほか、シリーズ作品の20周年記念セールが実施されており、前作『Half-Life』については11月23日まで通常価格の90％オフとなる101円で販売中。この機会にシリーズ作品に触れてみるのもいいだろう。続編が熱望されているシリーズでもあり、今後シリーズの新展開がおこなわれるかどうかについても期待され続けている。
『Half-Life 2』はPC（Steam）にて11月19日3時まで無料配布中。
【UPDATE 2024/11/16 8:11】
無料大型アップデートについて追記
