デベロッパーのFen Researchは11月6日、MMORPG『Brighter Shores』を基本プレイ無料で早期アクセス配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作はさまざまな点が課題点として指摘されつつも、多くのプレイヤーを集めている。
『Brighter Shores』はMMORPGだ。本作の主人公はHopeportの町の警備隊に加わった新人隊員。魔法と謎に満ちた土地Hopeportでは、ある日港を奇妙な嵐が襲ったり、ゴブリンたちの不穏な動きに遭遇したりといったような事態に遭遇することになる。主人公は冒険の中で強力な魔法の源を発見し、それをきっかけにCryoknight、Guardian、Hammermageなどといった、いにしえの伝説的なクラスへと成長する。この力を活かして、Hopeforest近郊を蝕んでいる“何か”に立ち向かう。
『Brighter Shores』では、先述のクラスのほかにも、生活に関わる職業が登場。漁師や採集者、シェフ、木こり、鉱夫、錬金術師など、多様な職業になることができる。そのほかさまざまな敵に遭遇することもある。ファンタジーな世界にて、自分の身の振り方を決めていくのだ。
基本プレイ無料としてリリースされている本作では、有料の要素として月額サブスクリプション制のPremium Passが存在。無料プレイでは初めから2つのエピソードである「Hopeport」「Hopeforest」のみが遊べるかたちだが、Premium Passではすべてのエピソードが遊べるようになる。そのほかプレイヤー名の変更などが可能。また後日プレイヤー間のトレード機能も開放される予定だ。
本作は11月6日にPC(Steam)向けにリリース。SteamDBによればリリース直後から同時接続プレイヤー数は1万人を突破。ピーク時には2万1272人を記録。快調な滑り出しといえるだろう。
本作を手がけるFen Researchは、MMORPG『RuneScape』を手がけたAndrew Gower氏が率いるスタジオ。同作は2001年にリリースされ、総数3億のアカウントで毎月のプレイヤー数が数百万人にものぼっている。数々の賞も受賞した、“伝説的な”MMORPGといえる。そんな同氏の新作ということで、さっそく高い人気を博しているのだろう。
一方でユーザーレビューでは約1900件中64%の好評率に留まる「賛否両論」ステータスとなっている。ユーザーの居住地によってプレイできない点からの不評のほかには、エピソードごとにレベルやスキルなどがリセットされるゲーム上のシステムを課題とする指摘が相次いでいる。このほかUIの使いにくさや、MMORPGと標榜されつつも現状ではプレイヤー同士の交流・戦闘という要素に欠けている点も課題として挙げられている。なおオンライン要素に関しては、PvPが早期アクセス配信期間中に追加される予定だ。
とはいえ、無料でもプレイ可能な序盤部分のコンテンツの多さについては好評。右も左もわからないまま手探りで攻略することになるバランスを評価する声もみられる。各エピソードのクエストやストーリーについても一定の評価を獲得している。
なお本作の早期アクセス配信期間は6か月ほどを想定しているといい、期間中は先述のPvP要素追加のほか、アップデートによるユーザー体験の改善や、エピソードの追加がおこなわれる見込み。早期アクセス配信開始時点で多くのユーザーを集めており、今後のアップデート次第で、評価がどのように変化していくかも注目される。
『Brighter Shores』はPC(Steam)向けに基本プレイ無料で早期アクセス配信中だ。