ConcernedApeは11月6日、『Stardew Valley』のiOS/Android版にて、最新アップデート後に「隠し機能」を実装していることを明らかにした。タイトル画面にて所定の操作をすることで、試験実装されたマルチプレイモードを遊べるという。
本作は、Eric Barone氏によるスタジオConcernedApeが手がける牧場経営シミュレーションゲームだ。舞台となるのは、自然豊かなスターデューバレー。都会での仕事暮らしにうんざりした主人公は、この地に祖父が遺した牧場を訪れる。しかし牧場は荒れ果て、村はさびれていた。プレイヤーはこの土地を復興するため、農業・採掘・釣り・ダンジョン探索などをこなしつつ、村の人々と交流しながら、牧場主として暮らしていくことになる。
本作に向けては先日アップデート1.6.9が配信開始。今年3月におこなわれた大型アップデート1.6の内容をコンソール/モバイル版向けにも実装するアップデートとなるほか、新要素も追加されていた(関連記事)。
そんなアップデート1.6.9では、モバイル版向けの「隠し機能」として、マルチプレイヤーモードが試験実装されているという。ほかのプラットフォームのマルチプレイモードとほぼ同じように遊べるもののあくまで試験実装であり、特にホストの通信状態に安定性が左右される可能性が高いようだ。
公式サイトでは隠し機能の利用方法も解説されている。タイトル画面の「Stardew Valley」のロゴを飾る“葉っぱ”がそれぞれ上下左右に見立てられており、いわゆるコナミコマンドにおける方向入力、つまり↑↑↓↓←→←→となるように葉っぱをタップ。その後画面右下に存在する「?」ボタンをタップする。そして「?」メニューを終了することでタイトル画面にCo-opモードの開始ボタンが表示される。
Co-opモードを開始する際のメニューでは、ゲームをホストするか他プレイヤーのゲームに参加するかを選択可能。ただしマルチプレイの際には、同じWi-Fiなど同一のネットワーク上に接続している必要がある。ちなみに現状ではPC版プレイヤーがホストするゲームに参加する場合がもっとも安定してプレイできるとのこと。
あくまで“隠しコマンド”での試験実装ながら、ついにモバイル版の本作でもマルチプレイが楽しめる格好だ。ちなみにEric氏は過去に、バージョン1.6のコンソール/モバイル向け配信を区切りに、新作『Haunted Chocolatier』の開発を再開する方針を伝えている(関連記事)。一方で同氏は本日公開された海外メディアNintendo Lifeのインタビューにて『Stardew Valley』の開発を一生続けられる気がするともコメント。同氏は過去に本作のアップデートをやめるとは明言したくないとも述べており、引き続き『Stardew Valley』のアップデートがおこなわれていく可能性はありそうだ。モバイル版のマルチプレイについても、将来正式実装される可能性もゼロではないだろう。
『Stardew Valley』は、国内向けにはPC(Steam/GOG.com/Microsoft Store)/Xbox One/Nintendo Switch/iOS/Android向けに配信中だ。