台湾のSOFTSTAR ENTERTAINMENTは11月5日、『呪詛(咒 incantation)』を11月18日にリリースすると告知した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、日本語字幕に対応。同名映画内のロケーションを再現しつつ、新しいストーリーが追加されているという。
『呪詛』は、ケヴィン・コー氏が監督を務めた台湾のホラー映画「呪詛」を原作とした、サスペンスホラーゲームだ。映画「呪詛」は、国内向けには2022年7月にNetflixにて配信開始された作品である。同作の主人公リー・ルオナンは、かつてある宗教施設で禁忌を破り、呪いを受けてしまった人物だ。呪いを受けてから6年後、彼女は里子に出していた娘を引き取り、新生活をスタートさせる。しかしそんな矢先に奇妙な出来事が発生。かつて自身を襲った呪いが、今度は娘に降りかかろうとしていた。忌まわしい呪いにまつわるストーリーが、恐怖と共に描かれていく。なお同作は公開後、Netflixの国内版週間映画ランキングで1位を獲得するなど、日本でも注目を集めていた。
本作『呪詛』では、映画「呪詛」を原作に陳家村を舞台としたストーリーが展開される。本作で主人公は、6年前にいなくなった娘を探して陳家荘を目指していた。匿名の手紙に、自身の娘らしき片耳のない子供がいると書かれていたためだ。
しかし、道中で主人公の乗った車が事故にあってしまう。彼女は同行者を探して山道を進み、神秘的な宗教を信仰する辺境の村へ迷い込む。不気味な村を探索するうちに、謎めいた力が迫ってくる。ストアページによると、名前を捧げて仏母が喜べば生きる希望が見いだせるかもしれないというが、救いはあるのだろうか。映画とは異なるストーリーで、奇妙な信仰のある村での恐怖が繰り広げられるようだ。
本作では、映画にも登場した陳家荘が忠実に再現されているという。地元の文化や民俗信仰を取り入れた表現で、恐怖を演出。アートや音楽による不気味な雰囲気が、プレイヤーを陳家村の深みへ誘うそうだ。そのほか要素としては、原作映画に関連したイースターエッグも用意されている。新しいストーリーや原作の雰囲気を活かした表現で、陳家村での恐怖が描かれるのだろう。
本作は、台湾を拠点とするゲーム関連会社SOFTSTAR ENTERTAINMENTが手がけている。同社の直近のホラー作品としては、『女鬼橋2 釈魂路』を2024年5月にリリース。Steamのユーザーレビューでは、記事執筆時点で1515件中92%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得している。
本作『呪詛』では、10月よりデモ版が配信中となっている。Steam内の投稿によると、製品版ではデモ版のフィードバックを受けて、ゲームの改良が実施。さらに進化したゲーム画面によって、映画のような恐怖体験を目指しているそうだ。
『呪詛』ゲーム版は、PC(Steam)向けに11月18日発売予定だ。