任天堂は11月5日、2025会計年度3月期の第2四半期決算発表をおこなった。このなかでは『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』の売上が258万本を記録していたことも明かされている。
『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』は、Nintendo Switch向けに今年9月26日に発売されたアクションアドベンチャーゲームだ。任天堂と株式会社グレッゾ(GREZZO)が共同で開発を手がけた。本作の舞台となるのは謎の裂け目が生じ、人々を飲み込む「神隠し」が発生したハイラル。リンクもまた裂け目に飲み込まれてしまい、ゼルダ姫が主人公として冒険を繰り広げる。
ゼルダ姫は冒険において、妖精トリィから受け取った不思議な杖「トリィロッド」を手に“カリモノ”の力を駆使。テーブルや木箱といったさまざまなオブジェクトを借りて、いつでもどこでも呼び出せるシステムが特徴だ。また倒した魔物をカリモノにすることも可能。さまざまな特性をもつオブジェクトや魔物を呼び出し、組み合わせながら攻略を進めていくのだ。
今回、任天堂の2025会計年度の第2四半期決算発表において、本作の売上が258万本を記録していたことが明かされている。第2四半期は4月から9月末にかけての経営成績となるため、9月26日の発売後5日間での売上記録とみられる。昨年発売後3日間で売上1000万本を達成した『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』ほどではないものの、『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』もかなりのスピードで売り上げていたようだ。
『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』は、プレイヤーのアイデア次第でさまざまな攻略アプローチが可能なゲームプレイからか、SNSでも大きな盛り上がりを見せていた。シリーズ人気だけでなく、作品の持ち味も評価され、売上を伸ばしたのだろう。
なお売上総利益としては、前年同期比で32.6%減となる3179億円となった。また前年同期比でハードウェアは31%減、ソフトウェアは27.6%減での着地になったとのこと。昨年は先述した『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』が大きくハードウェア・ソフトウェアの売上をけん引しており、販売数量として非常に高い水準になっていたとのこと。一方今年の第2四半期は特殊な要因がなく、またNintendo Switchが発売から8年目を迎えていることからも、前年同期と比べると販売数量が大きく減少する結果となったそうだ。
とはいえ、5月に発売された『ペーパーマリオRPG』リメイク版は売上194万本、6月発売の『ルイージマンション2 HD』は157万本を記録しているとのこと。また『マリオカート8 デラックス』が新たに231万本の売上を計上。ミリオンセラータイトルはサードパーティー製のタイトルも含めて9タイトルあったそうで、Nintendo Switchの衰えなしの人気ぶりもうかがえる。今期中、つまり2025年3月末までにはNintendo Switchの後継機の発表も控えているものの、引き続きNintendo Switch向けに発売されるタイトルの動向も注目されるところだろう。
『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』はNintendo Switch向けに発売中だ。