コンパイルハートの美少女ゲーム『塔亰Clanpool』Steam移植版なぜか発売中止、GOG発売に切り替えへ。審査落ちか


eastasiasoftは11月5日、『塔亰Clanpool』のPCおよび海外Nintendo Switch版を現地時間12月19日に発売すると発表した。ただPC版はSteam向けの発売が中止となり、GOG.comでの発売になることが明らかとなった。

本作は、ゼロディブおよびコンパイルハートが手がけ2017年にPlayStation Vita向けにリリースされた3DダンジョンRPGだ。公式には“DRPG革命DRPG”と銘打たれている。本作の舞台となる近未来のトウキョウでは、突如上空に出現した魔塔「黒界議事塔」からあふれ出した魔物によりニホンが壊滅的な打撃を受けることになる。一方、崩壊した政府に代わり新組織「電脳戦術内閣」を打ち立てられ、初代総理大臣となった少女・神貫ナツメが黒界議事塔への進軍に挑む。


プレイヤーは4人の美少女で構成された「チーム・ギインドールズ」を率いて、3Dダンジョンを攻略。全滅した場合は拠点となる科技葉原Q-BOXから再スタートとなるが、そのほかに特にペナルティがないカジュアルなバランスとなっている。ほか、ジョブチェンジのような仕組みとしてデジスキンと呼ばれるコスチュームを付け替え、デジスキンごとに備わるさまざまなスキルを使用可能となるシステムも特徴だ。

本作はPS Vita向けに2017年に発売。その後約7年を経て、今年7月にはeastasiasoftによりPC(Steam)および海外Nintendo Switch向けに移植されることが発表されていた。しかし今回の発表では、Steam版がサポート外に。発売日が現地時間12月19日となることが発表されるとともに、PC版の対応プラットフォームがGOG.comとなることが告知された。海外メディアGematsuによれば、eastasiasoftは本作のSteamでの発売が中止となったことを認めているという。つまり、何らかの理由で本作のSteam向け展開がかなわず、PC版はかわりにGOG.comで発売されることになったのだろう。


Steamにて本作が発売中止となった理由は不明ながら、Valve側の審査に通らなかった可能性はありそうだ。本作は美少女キャラクターが比較的肌色の多い衣装に身を包む点なども特徴。そしてSteamの開発者・販売者向けガイドラインでは、「子供を不当に扱う一切のコンテンツ」が公開すべきではないものとして案内されており、未成年と見えるキャラにまつわる描写がガイドラインに抵触し発売中止されたとみられる事例は過去にもあった。本作のキャラの年齢はあくまでそれぞれ不明ながら、Valveによる審査基準を満たさなかった可能性はある。

いずれにせよ、かねてより告知されていた『塔亰Clanpool』Steam版発売が中止された理由は本稿執筆時点では不明。興味のある人はGOG.comにて購入するとよいだろう。