『Elona』後継作『Elin』早期アクセス配信が大盛況&高評価スタート。さっそくSteam国内売上ランキングで『モンハンワイルズ』に迫る


国内のインディーゲームスタジオlafrontierは11月1日、ローグライクRPG『Elin』の早期アクセス配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、価格は2980円。配信後さっそく人気を集めており、Steam売上上位ランキングでは『モンスターハンターワイルズ』に迫るほどの勢いを見せている。

『Elin』は、フリーゲーム『Elona』の後継作となるローグライクRPGである。なお前作相当の『Elona』は、個人ゲーム開発者noa氏が2006年初夏に開発を始めた、ローグライク作品だ。『Elona』でプレイヤーは、ノースティリスへ流れ込んだ何者かとなって、自由に冒険を繰り広げていく。メインクエストに沿って冒険を繰り広げてもいいし、核爆弾を使って街を破壊してもいい。ターン制のシステムをベースに、多彩なスキルやアイテムなどを搭載し、プレイヤー次第のゲームプレイが展開されていた。

後継作『Elin』は、『Elona』の特徴を引き継ぎつつ、サバイバル要素などを加えた作品となっている。本作でプレイヤーは『Elona』から30年前の世界を舞台に、自由に冒険を繰り広げる。本作においても、ターン制のローグライクなゲームプレイや、ランダム生成されるダンジョンなどといった特徴は変わっていない。本作では新たに、素材を使ったアイテムのクラフトやサバイバル要素、拠点の建設および運営機能などが追加。グラフィックもクォータービュー形式へと変更されている。新たな要素を加えつつパワーアップした後継作として、自由な冒険が繰り広げられる。

なお本作は「エリン宿」として制作が開始された。紆余曲折を経て『Elin』へタイトル変更となり、2022年末にはAlpha 9.3(tech demo)が公開。2023年5月からはクラウドファンディングキャンペーンが実施され、5925人のバッカーから6300万円以上を集めて、制作が進められてきた。またバッカー向けにαテストやβテストが度々実施されており、そうしたブラッシュアップを経て11月1日に早期アクセス配信が開始されたかたちとなる。


本作は早期アクセス配信開始後さっそく人気を博しており、Steamにおける日本地域の売上上位ランキングでは、本稿執筆時点で予約受付中の『モンスターハンターワイルズ』に次ぐ2位となっている。SteamDBにおいても、同時接続プレイヤー数はピーク時で最大7646人を記録。売り上げも人気も好調なロケットスタートを切っている。

またSteamユーザーレビューも、本稿執筆時点で約300件中94%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。『Elona』らしさをしっかりと引き継いだゲームであるとして、本作を高く評価する声が多く見られる。またβテスト段階で既に数百時間はプレイしたというユーザーもちらほらと見受けられる。早期アクセス段階ながら自由度の高い冒険をこころゆくまで楽しめるだろう。


本作は現在早期アクセス配信中。サンドボックスゲームとしての基本的な要素はプレイ可能な状態となっており、メインクエストとサブクエストは序盤のコンテンツのみが実装されているとのこと。早期アクセス期間は約1年から2年を予定しており、ユーザーからのフィードバックを受けてコンテンツの拡張などがはかられていくという。

開発を手がけたlafrontierは『Elona』開発者のnoa氏らによるスタジオだ。弊誌AUTOMATONではnoa氏へのメールインタビューも実施しており、同氏によると『Elin』は「時間と想像力とSteamレビュー評価が許す限り、ゲームプレイと世界を拡張」していくつもりであるとのこと。そのほか緑髪のNPCや妹についてなど、読者から寄せられた43問もの質問に答えて頂いている。興味のある方はチェックしてみてほしい(弊誌インタビュー記事)。

『Elin』はPC(Steam)向けに早期アクセス配信中。通常価格は税込2980円。