ポケモンカードアプリ『ポケポケ』で“レアパックを見分ける裏技”がさかんに共有される。信じるのは自由、当たるかは不明
株式会社ポケモンは10月30日、『Pokémon Trading Card Game Pocket(ポケポケ)』の正式サービスを開始した。サービス開始後SNS上などでは本作の話題がさっそく盛り上がりを見せており、パック開封では“レアカードの入ったパックは見分けられる”などといった迷信じみた「裏技」も多数共有されているようだ。
『Pokémon Trading Card Game Pocket(以下、ポケポケ)』は、トレーディングカードゲーム「ポケモンカードゲーム」を題材としたスマートフォン向けデジタルTCGだ。ポケモンカードのコレクションを楽しむことができるほか、集めたカードで対戦をすることもできる。対応プラットフォームはiOS/Android。基本プレイ無料、アプリ内課金ありとなっている。
そんな本作では、パック開封パワーを貯めることで並んだパックの中から好きなパックを選ぶことが可能。選んだパックはスワイプで開封し、中のカードを一枚ずつ確認できるなど、さながら実際の「ポケモンカードゲーム」の開封のような体験が楽しめる。
本作ではカードのレアリティなどについて提供割合が公開されており、それによればパック内容の抽選は「封入抽選」「カード抽選」の2つのステップによって行われているという。「封入抽選」は選んだパックが通常封入か、レア封入かを抽選するものであり、レア封入が抽選される確率は0.05%となっている。その封入抽選が終わった後に、プレイヤーが選んだパックの種類に基づいて「カード抽選」がされる。
この本作の特徴のひとつであるパック開封について“よく見ればレアカードが封入されているパックを見分けることができる”などといった真偽不明の情報が集まり、SNS上では大きな盛り上がりを見せている。実際に効果があるかは定かでないものの、“実はレアパックには特定のパターンが存在している”といった情報であったり、“特定個所が折れているものにはレアカードが封入されている可能性が高い”であったりなど、実際の「ポケモンカードゲーム」さながらの情報交換が行われているようだ。
というのも、『ポケポケ』ではパック抽選時、そのパックを回転させて横から見たり、裏から見たりなど、実際のパックのように開封前にじっくりと確認することができる。この時ゲーム内で表示されるパックには微妙な表示の違いがあり、パック上部のよれかたにはさまざまなパターンが存在している。
こういったパックの見た目の仕様が「なにか法則性があるのではないか」というプレイヤーの想像力を掻き立て、さまざまな“裏技”を生み出しているようだ。たとえば曲がっているパックはレア封入率が高い、とするものや、裏側を見た際の光り方でわかる、とするものだ。そうした演出が適用されているパックが、実際にレア封入となっているかは不明であるものの、気になったものがあれば試してみるのも一興かもしれない。
ちなみに、実際の「ポケモンカードゲーム」では、先述の“裏技”のように、パックを開封せずにレアカードの封入を探る行為は「サーチ行為」に該当する可能性が高い。実店舗では基本的には引き換え方式を採用しており、購入前にパックの状態を吟味することはできない所がほとんどである。もし可能であったとしてもさまざまなトラブルの元になり、法的な問題にも発展する可能性があるため、購入前のパックに対しては「サーチ行為」を行うべきではないだろう。
とはいえアプリ内で行う分にはまったく問題ないため、思う存分納得いくまでパックを吟味するのも楽しいかもしれない。ちなみに筆者が子供の頃の2000年代前半は、コンビニエンスストアやカードショップなどは店頭にパックが陳列されていることも珍しくなかった。その際、パックのバーコード部分の質感の違いでレアカードが封入されているかどうかを見極められる、という“裏技”が流行していた覚えがある。その後、現実ではきちんと取り締まられるようになったサーチ行為が、デジタルで盛り上がりを見せている、という見方もできそうだ。