2人用協力プレイゲーム『違う冬のぼくら』アプデで対応言語がさらに増え合計「29言語対応」に。Steamのフルサポート言語数に迫る
講談社ゲームクリエイターズラボは10月29日、『違う冬のぼくら』にてアップデートを実施した。同アップデートではさらに対応言語が9言語増えて、29言語に対応。開発者ところにょり氏のポストによると、講談社の中でも「ノルウェイの森」および「窓ぎわのトットちゃん」に次ぐ翻訳数になっているという。
『違う冬のぼくら』は、家出した2人の少年がどこか遠くを目指して進んでいく、2人プレイ専用のパズルアドベンチャーゲームである。本作のメインキャラクターである2人の少年は、花火で作った爆弾で石像を壊そうと、山の頂上を目指していた。しかし、2人は冒険の途中に何かを発見。気がつくと、それぞれに世界が違って見えるようになっていた。
プレイヤーは機械の世界と動物の世界、それぞれ違う世界が見える少年を操作。認識の違いによって動作の異なるギミックやステージを、協力して突破する。少年たちの旅路が、2人プレイ用の協力パズルアドベンチャーとして繰り広げられる。なお本作は記事執筆時点で、Steamのユーザーレビュー6313件中91%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得。売上は60万本を突破しているという。開発者ところにょり氏の新作として『違う星のぼくら』も開発中となっている。
そんな本作において、10月29日のアップデートで対応言語が追加。新たにフィンランド語/ノルウェー語/ハンガリー語/ベトナム語/インドネシア語/ルーマニア語/トルコ語/ブルガリア語/ギリシャ語の9言語に対応し、29言語対応となった。本作は2023年2月の早期アクセス配信開始時点では、日本語に加えて英語/中国語(簡体字・繁体字)に対応しており、全4言語への対応となっていた。国内の個人開発者による作品としては、この時点で十分に多い対応言語数といえるだろう。
そこから2024年1月のアップデートで、フランス語/イタリア語/ドイツ語/スペイン語/韓国語の5言語に追加対応。2024年3月のアップデートでは、さらにポルトガル語(ブラジル)/スペイン語(ラテンアメリカ)/ロシア語/ポーランド語/タイ語/ウクライナ語の6言語に追加対応。2024年8月のアップデートでさらにデンマーク語/スウェーデン語/チェコ語/ポルトガル語(ポルトガル)/オランダ語の5言語に追加対応してきた。正式リリース後、アップデートの度に少しずつ対応言語を増やしてきた結果、29言語への対応となったのだ。
ところにょり氏のポストによれば、本作の29言語対応は、講談社作品の中でも「ノルウェイの森」「窓ぎわのトットちゃん」に次ぐ翻訳数になるという。またゲームの翻訳数としても、ストーリーがあり、文章量のある作品としてはもちろん珍しい翻訳数だ。
Steam上の対応言語数を見てみると『Starfield』は全9言語、『Apex Legends』は全14言語、『Call of Duty』は全15言語、『PUBG: BATTLEGROUNDS』は全17言語に対応。最近の作品や小規模開発のタイトルでは『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』が全8言語、『メタファー:リファンタジオ』が全11言語、『SILENT HILL 2』が全14言語、『Vampire Survivors』が全12言語、『Buckshot Roulette』が全17言語となっている。
Valveの定番タイトルは対応言語数が多い傾向があり、『Team Fortress 2』が全27言語、『Portal 2』が全27言語、『Left 4 Dead 2』が全28言語、『Dota 2』が全28言語、『Counter-Strike 2』が全29言語などとなっている。また、そもそもSteamがフルサポートしている言語は30言語である。それぞれの作品ごとに事情やスタイルは異なるものの、本作で熱心なグローバル展開がおこなわれているのは間違いないだろう。
『違う冬のぼくら』はNintendo Switch/PC(Steam)/iOS/Android向けに、通常価格税込710円で配信中。Steam版では11月5日までの期間、50%オフの355円で購入できる。また後継作『違う星のぼくら』は、2025年初頭発売予定だ。