『オーバーウォッチ2』シーズン14で「6v6」モード実験的復活へ。「タンク3」が可能なルールなど、まずはテストしてユーザーの望む方向性を見極めていく

Blizzard Entertainmentは10月24日、『オーバーウォッチ2』公式サイトにて開発者ブログ「ディレクターの視点」の新たな記事を公開。本作における6v6のテストを実施する見通しが立ったことが発表されている。

Blizzard Entertainmentは10月24日、『オーバーウォッチ2』公式サイトにて開発者ブログ「ディレクターの視点」の新たな記事を公開。プレイヤー間で白熱していた “5v5と6v6、どちらがよいかの議論”について触れ、本作における6v6のテストを実施する見通しが立ったことが発表されている。

本作は、基本プレイ無料の対戦FPSだ。人気を博した『オーバーウォッチ』の続編として、2022年10月にリリースされた。タンク・サポート・ダメージの3つのロール分けがなされたチーム対戦が繰り広げられる点が特徴。前作からの大きな変更として、メインとなる対人戦モードにて前作では6人チーム同士の対戦、つまり6v6であったところが、5人チーム同士の5v5に変更。タンク1:サポート2:ダメージ2が基本の構成となった。


Blizzard Entertainmentによれば、『オーバーウォッチ2』で5v5に移行したことで、前作における大きな課題となっていた「不人気ロールの待ち時間問題」はある程度解消されたという。しかし6v6対戦の良い面やその持ち味の復活を望む声もあるほか、1人しかいないタンクロールのプレイヤーに対するプレッシャーの大きさが問題視されるなど、コミュニティでも6v6を復活させるべきか否かといった議論が生じている状況となっていた。Blizzard Entertainmentおよび開発チームはそういったフィードバックを受け入れ、さまざまな可能性を探りながら変更していく方針を伝えていた(関連記事)。

そうした一連の流れを受けた今回の記事では、『オーバーウォッチ2』における6v6のテストを、シーズン14で実施する目途が立ったと発表されている。テストはあくまでもより面白い内容のコアゲームモードが作れるかどうかを判断するためのものであるとのこと。5v5のフォーマットで日々本作をプレイしているプレイヤーを困惑させるようなことは絶対に避けるつもりであるとも述べられている。


まず実装される1つ目の6v6テストは、各ロールの規定人数を最低1人、最大3人に定めた新たなかたちのオープンキュー、通称「Min 1, Max 3」だ。最低1人、最大3人というチーム編成さえ崩れなければ、マッチ中にロールを変更することも可能であるという。たとえば前作『オーバーウォッチ』においてはタンク2:サポート2:ダメージ2が基本の構成となっていた。今回の「Min 1, Max 3」テストにおいては状況に応じてタンクを3人に増やし、代わりにダメージを1人に減らしたりといった構成が可能になるようだ。

2つ目の6v6のテストは「2-2-2」構成、つまりタンク2:サポート2:ダメージ2の構成になるとのこと。こちらはシーズン14の中盤に実施予定である。なおこの2つのテストは、アンランクの1モードとして実装されるという。またこのテストのみを想定したバランス調整も行われる予定。具体的な例として、タンクの耐久力などはそれなりに下がる見込みであるとのこと。


そして現在行われているシーズン13では、5v5でのチーム編成テストも実施される。期間限定モードとして「クイック・プレイ: HACKED」枠における「リミット2」のテストが実施される予定。このテストはタンクを含む各ロールを2名まで編入可能というルールになる。そしてシーズン13の中盤では現在「キングメーカー」のコードネームが付けられているという特別なゲームモードが登場。こちらも各ロールの人数が2人までに制限されるものの、1名構成のロールにはボーナスが与えられるという。いずれのテストのデータも、シーズン14で行われる6v6のテストにおける重要なベンチマークとなることが予告されている。

なお今回の記事では、将来的に『オーバーウォッチ2』に「5v5と6v6が固定のモードとして共存する未来はあるのか?」という問いにも言及している。その将来的な方針についてはプレイヤーのフィードバック次第ではあるものの、プレイヤーの要望が高ければ複数のゲームプレイを楽しめる環境を真剣に考えることも検討していくとのこと。

今回は、以前開発側から言及されていた6v6、およびロールキューの見直しといった検討事項について、その試験的な実装の内容が明らかとなった。また記事ではいずれのテストにおいても、多数のユーザーのフィードバックを歓迎すると述べており、テストも細心の結果を払いモニタリングしていくと、コミュニティの反応を重視する姿勢を見せている。ユーザーにテストがどう受け止められるのか、今後本作がどういった方針を取るのかを含め、今後行われるというテストの取り組みに注目したいところ。

オーバーウォッチ2』はPC(Battle.net/Steam)/PS4/PS5/Nintendo Switch/Xbox One/Xbox Series X|S向けに基本プレイ無料で配信中。

Jun Namba
Jun Namba

埼玉生まれBioWare育ちです。悪そうなやつはだいたいおま国でした。RPG全般が好きですが、下手の横好きでいろいろなジャンルに手を出しています。

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