工場自動化シム『Factorio』超大型DLC効果で、Steamでは「9万人超」の史上最高プレイヤー数を記録。“続編級”DLC&無料アプデで人気爆発


デベロッパーのWube Softwareは10月21日、『Factorio』に向けて大型拡張コンテンツ「Space Age」をリリースした。DLCのリリース以降、本作Steam版は過去最高のプレイヤー数を記録しているようだ。

『Factorio』は、とある惑星を舞台にするシミュレーションゲームだ。入手した資源をもとに技術開発をおこない、資源の掘削から運搬、精製、製品生産などを自動化し、巨大な産業プラントを構築する。本作はSteamでは2016年に早期アクセス配信が開始され、2020年8月に正式リリース。Steamのユーザーレビューで「圧倒的に好評」ステータスを得るなど高い評価を受け、2022年10月にはNintendo Switch版も配信された。

そして今年10月21日には初の大型拡張DLCとなる「Space Age」がPC向けに登場。Space Ageでは本作中にてロケットを打ち上げた後のゲームプレイが追加されている。プレイヤーは新たに登場する複数の惑星をそれぞれ開発し、資源の採掘などをおこなう。そうして宇宙規模の産業プラントの構築を目指していくのだ。


そんなDLC「Space Age」がリリースされてさっそく本作には人が集まっており、Steamではリリース以降最高の同時接続プレイヤー数を記録している。SteamDBによればここ数か月は同時接続プレイヤー数がピーク時において1万5000人から2万人程度で推移していた。それが「Space Age」リリース直後からプレイヤー数が爆増。一時は9万人を超える人数を記録した。

なお2020年の正式リリースでも盛況を博したものの、ピーク時では約3万5000人となっている。今回の「Space Age」ではプレイ人口の増加が非常に大きいものであることがうかがえる。


また「Space Age」のSteamユーザーレビューにはすでに1500件を超えるレビューが寄せられており、98%の好評率で「圧倒的に好評」を記録。4つの惑星それぞれ特徴が色濃い点に、やりこみがいがあるといった評価が集まっている。あわせて高架鉄道を敷設できるようになったり、また無料アップデートでアイテムを複数個スタックした状態で搬送できる新インサータが実装されたりと数々の追加要素も用意されており、よりスムーズなプレイに繋がったとして評価されている(関連記事1関連記事2)。

『Factorio』は、工場自動化ゲームの草分け的な作品として根強い人気を誇る作品であり、定価の値上げを経てもなお売上記録を伸ばしてきた様子もみられた。そうした中では初の大型DLCとなる「Space Age」および無料アップデートにて、さまざまな新要素が実装されることが前もって告知されてきた。増加したプレイヤーベース、そして高まってきた期待が今回の大きな盛り上がりに繋がったのだろう。

『Factorio』は、PC(Steam/GOG.com/公式サイト)/Nintendo Switch向けに配信中。なおNintendo Switch向けの「Space Age」リリース日は本稿執筆時点では未定だ。