セガが『メメントモリ』の運営元BOIを提訴し、10億円の損害賠償とゲームアプリの差止を請求。ガチャ関連の特許権を侵害しているとして

『メメントモリ』を開発・運営する株式会社バンク・オブ・イノベーションは10月21日、株式会社セガより特許権侵害差止等請求訴訟を提起され、訴状を受領したことを発表した。

株式会社バンク・オブ・イノベーション(以下、BOI)は10月21日、株式会社セガより特許権侵害差止等請求訴訟を提起され、訴状を受領したことを発表した。

BOIは、スマートフォン向けのゲームアプリを開発・運営する国内企業だ。2012年から2019年まで運営されていた『征戦!エクスカリバー』を皮切りに、2015年から2023年まで運営された『幻獣契約クリプトラクト』など複数のゲームアプリを手がけてきた。直近では2022年にリリースされた『メメントモリ』の運営を継続している。


今回BOIは、セガにより9月30日付けで特許権侵害差止等請求訴訟を提起され、10月21日付けで訴状を受領したことを発表した。セガは、BOIが手がける『メメントモリ』および『幻獣契約クリプトラクト』において、セガが保有する特許権を侵害していると主張しているとのこと。当該特許権についての実施権の許諾条件を提示され、協議がおこなわれてきたものの、セガはBOI側の見解を受け入れず、訴訟の提起に至ったとのこと。

訴訟においてセガは、特許権侵害に基づく損害賠償請求および『メメントモリ』に関するゲームプログラム等の差止請求を求めているという。損害賠償請求としては10億円およびこれに対する遅延損害金が求められているそうだ。BOIは引き続き訴状の内容を精査したうえで、適切に対処していくとのこと。同社としては、たとえ本訴訟がどのような結果になったとしても、必要な対策を講じること等により、『メメントモリ』のサービスを継続していく方針だという。

対象となった特許は、日本国特許第 5930111 号、日本国特許第 6402953 号、日本国特許第 6891987 号、日本国特許第7297361 号、日本国特許第 7411307号とのこと。ガチャやアイテム合成などのシステムに関わる特許となっており、スマートフォン向けゲームアプリに広く取り入れられているシステムということもあり、訴訟の行方は注目されるところだろう。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

Articles: 2592