『デトロイト ビカム ヒューマン』、今になってSteamで“過去最大”のにぎわいに。大ヒットからの、時間差でまた人気爆発


Quantic Dreamが手がけた『デトロイト ビカム ヒューマン(Detroit: Become Human)』について、Steam版は今になって過去最大の盛況を見せている。Steamでは過去最安値のセールが実施されたこともあってか、大きく盛り上がっているようだ。

『デトロイト ビカム ヒューマン』は、幅広く分岐するシナリオが特徴のアドベンチャーゲームだ。舞台となる2038年のアメリカ・デトロイト市では人工知能やロボット工学が高度に発展を遂げ、アンドロイド産業が隆盛を誇る都市となっていた。一方で、本来もつはずのない自我や感情が芽生えたアンドロイド「変異体」が出現。プレイヤーはそんな世界にて、主人公となるアンドロイドのカーラ/コナー/マーカスとして、決断を重ねながら物語を紡いでいく。


本作は2018年5月にPS4向けに、2019年12月にEpic Gamesストア向けに、2020年6月にSteam向けに発売された作品だ。このうちSteam版は発売から4年以上を経たこのタイミングで、同時接続プレイヤー数が急増。過去最大記録であった8222人を大きく上回る、1万7359人を記録している(SteamDB)。

突然の人気爆発の理由として、大幅割引のセールが実施されていることが挙げられるだろう。本作Steam版は10月8日から10月15日午前2時まで定価4500円のところ70%オフとなる1350円でセール中(いずれも税込)。Steamでのセール価格として、過去最安値となっている。お安く販売されたこのタイミングで、多くの新規プレイヤーを獲得した可能性はありそうだ。

なお過去最安値のセールは、本作の累計売上本数1000万本突破の報告と共に開始された。大台突破を記念して、PS4版でも10月23日23時59分まで定価4290円の50%オフとなる2145円でのセールが実施中。売上記録の報告と大幅割引セールの実施は、改めて本作に注目が集まる機会になっただろう。


また本作は選択肢による分岐でプレイヤーごとにさまざまな物語展開を見せることもあってか、YouTubeやTwitchでの実況プレイでも根強い人気のタイトルだ。そうした点からもじわじわと知名度を上げていたとみられ、今回のセールが起爆剤となってか、発売後かなり経つこのタイミングでの人気爆発になったのかもしれない。

ちなみに本作を手がけるQuantic Dreamは、現在「スター・ウォーズ」を題材とするゲーム『Star Wars Eclipse』を開発中。昨年IGNのインタビューで開発が継続中であることは明言されたものの、2021年の発表以降新たな情報の公式発表はない状態だ。続報も注目されるところだろう。

『デトロイト ビカム ヒューマン(Detroit: Become Human)』は、PS4/PC(Steam/Epic Gamesストア)向けに発売中。