『ディアブロ4』シーズン6にして、Steamでは史上最大の盛り上がり。“ゲーム刷新級”の大型アプデ&初大型拡張、いろいろありつつ盛況


Blizzard Entertainmentは10月8日、『ディアブロ4(Diablo IV)』にて大型拡張パック『ディアブロ IV:憎悪の器』(以下、『憎悪の器』)をリリース。さっそく本作のSteam版の同時接続プレイヤー数がリリース以降のピークを更新する盛況を見せている。課題も指摘されつつも、大きく盛り上がっているようだ。

『ディアブロ4』は人気ハクスラARPGシリーズ『ディアブロ』の最新作。本作の舞台は前作『ディアブロ III』から数十年後。ゲームプレイやグラフィックを大幅にパワーアップし、140以上のダンジョンなどを実装。過去作の魅力を踏襲しつつ、豊富なキャラクターカスタマイズや、さまざまなゲームプレイ要素を盛り込んで新たな冒険が描かれる。なお本作はPC(Battle.net)およびPS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに2023年6月より発売され、Steam向けには同年10月よりリリースされている。

本作にむけては昨日10月8日に、本作では初となる大型拡張パック『憎悪の器』がリリースされた。同拡張パックでは新クラスである「スピリットボーン」が実装されたほか、ジャングルにあふれた新たなエリアである「ナハントゥ」も追加。遊びの幅を広げる拡張パックとなっている。

また拡張パックのリリースと同時に、大型アップデート2.0も実施されている。アップデートでは従来の難易度設定であった「ワールドティア」が廃止され新たな難易度設定が追加されたほか、『ディアブロ2』における同名のシステムをベースとした「ルーンワード」システムも新たに実装。その他既存のレベルアップシステムに調整が入るなど、ゲーム刷新級のアップデートとなっている(関連記事)。また新シーズンとなるシーズン6「憎悪蔓延」もあわせて開幕している。


そんな本作はさっそくSteamでも盛況を博しているようだ。SteamDBによると本作のSteam版同時接続プレイヤー数はピーク時で約4万6000人以上を記録。Steamにおける本作の同時接続プレイヤー数記録であった約2万9000人を大きく更新し、リリース史上最大の人口を記録する盛り上がりを見せている。先述のとおり本作Steam版はほかのプラットフォームより遅れてリリースされたこともあり、初の大型拡張が大盛況に繋がったかたちだろう。

一方、『憎悪の器』のSteamユーザーレビューについては、本稿執筆時点で約300件中43%が好評とする「賛否両論」ステータスとなるやや厳しい滑り出しとなっている。価格に対して追加要素のボリュームが少ないといった声のほか、リリース直後のサーバーの不安定さやログインエラーの多さなども報告されている。プレイヤーベースの急増を受けて、不安定な状況も発生しているようだ。

このほかコンソール版でも、『憎悪の器』にアクセスできなくなる現象がランダムに発生。こちらはホットフィックスとして対処がおこなわれた。今後も問題への対応が進められていくと見られる。


ちなみに『憎悪の器』は当初日本時間10月8日午前8時の配信開始が予定されていたものの、5時間以上遅れてのリリースとなった。やや波乱ぎみのスタートとなり、課題も指摘されているものの、Steamでは史上最大のプレイヤー数を集める盛況を見せている格好だ。根強い人気を維持する作品となっており、今後の展開も注目されるところだろう

ディアブロ4』はPC(Steam/Battle.net)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに配信中。 拡張パック『憎悪の器』も現在配信中。