『スマブラSP』、新アプデで「切断バグ」にメス入れ。“世界戦闘力の変動をなかったことにする”不具合利用に待った
任天堂は10月9日、『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』にてVer.13.0.3を配信開始した。同アップデートでは、オンラインモードでの対戦終了時に特定のタイミングで通信切断すると、世界戦闘力が適切に変動しないことがある問題が修正。いわゆる「切断バグ」と呼ばれる現象に手が入れられたようだ。
『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』は、2018年にNintendo Switch向けとして発売された『大乱闘スマッシュブラザーズ』シリーズの最新作だ。本作では史上最大規模のボリュームが謳われており、過去に登場したファイターと新規ファイターをあわせて86体のファイターが登場。各ファイターにはそれぞれ異なる技が存在し、基本的には相手を画面外へ飛ばす/落とすことを目的に戦っていく。
ゲームモードとしては、オフラインでの対戦やオンラインでの対戦が可能。オンライン対戦においては、対戦の勝敗によって世界戦闘力が変動する形で、自身の強さがわかる仕組みとなっていた。レーティングがランクなどの代わりに世界戦闘力という数値が用いられているわけだ。なお同作は2021年12月に配信された更新データVer.13.0.1をもって、不具合対応などを除き、ゲームバランスの調整にかかわる更新は終了している。
今回配信された更新データVer.13.0.3では、オンラインモードでの対戦終了時に特定のタイミングで通信を切断すると、世界戦闘力が適切に変動しない問題が修正された。『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』のオンライン対戦では、近頃インターネット上の一部で、「切断バグ」と呼ばれる現象が話題となっていた。本作ではオンライン対戦で故意に通信を切断すると、対戦相手の戦闘力は変動せず、戦闘力の低下や一定期間のオンライン対戦への参加禁止といったペナルティが課される。しかし一定のタイミングで通信を切断すると、敗北時の戦闘力低下と切断のペナルティを回避できたという。
プレイヤー間では、そうした現象を「切断バグ」と呼称。直近では切断バグの存在や使用方法などが広がり、対戦終了間際に通信が不安定になって無効試合となる、切断バグを使用されたのではないかと見られるケースも多数報告されていた。
更新データVer.13.0.3では、対戦終了時の特定タイミングで通信切断すると、世界戦闘力が適切に変動しないことがある問題の修正によって、「切断バグ」に手が加えられたわけだ。アップデートによって、健全なオンライン対戦環境となることを期待したい。
『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』は、Nintendo Switch向けに配信中だ。