Nintendo Switch向け推理ゲーム『ミステリーの歩き方』発表、12月12日発売へ。世界が“ドット絵化”する「過去視」で未解決事件の真相に迫る、連続ドラマ仕立てゲーム

イマジニアは10月3日、『ミステリーの歩き方』を発表した。過去と現在を行き来して30年前に起こった事件の真相へ迫るミステリーアドベンチャーゲームである。

イマジニアは10月3日、『ミステリーの歩き方』を発表した。対応プラットフォームはNintendo Switchで、12月12日に発売予定。通常価格は税込5980円となっている。パッケージ版も発売されるという。また発表にあわせて、公式サイトや初報動画が公開されている。

『ミステリーの歩き方』は、過去と現在を行き来して30年前に起こった事件の真相へ迫る、連続ドラマ仕立てのミステリーアドベンチャーゲームである。本作の舞台となる避暑地「鳴美沢」では、30年前に山鳴荘の敷地内で、著名な画家・内田水龍が殺される事件が発生。池のほとりで発見された死体は奇妙なものであり、警察の捜査は進んだものの、被疑者の死亡によって事件は幕を下ろしたのだという。


本作ではそんな山鳴荘へ、犯罪心理学のエキスパートである准教授のゼミに所属する個性的な人物たちが、研究課題として事件を調査するためにやってくる。明らかになる事実、浮かび上がる容疑者。未解決事件の真相へ迫るうちに、彼らの明るい振る舞いの裏に隠された真実も明らかになっていくという。

 


本作の主人公である赤沢独歩は、過去視の能力をもつ帝都大学の1年生だ。赤沢独歩は、大学初日に知り合った人物に誘われてミステリー研究会へ参加する。ほかのキャラクターとしては同じく帝都大学の1年生でミステリー研究会所属の南条有栖や、独歩の妹の赤沢魅月なども紹介されている。彼女らと共に真相へと迫っていくのだろう。本作では「現代」のストーリーは、車窓を流れる景色など動く演出を盛り込んだ美麗な背景や、声優陣によるフルボイスの演技と共に描かれる。

 


また主人公・赤沢独歩は、過去視によって過去の世界も探索する。主人公の過去視は、過去の思念が紫のオーラとして出現した時に発動できるという。オーラに触れると、過去の誰かの視点から重要な場面を見られる。具体的には、ドット絵で表現された過去の世界を、コマンド選択式で探索できるようだ。時間の変化にあわせて、システムやグラフィックもレトロ風に変わるわけである。ただし赤沢独歩の過去視は、過去に滞在できる時間に制限があり、過去では適切にコマンドを選ぶ必要があるとのこと。また、見る時代によってグラフィックの“解像度”が異なる演出もあるようだ。

また主人公が過去を見られることは、妹の赤沢魅月だけが知っている。そのため、ストーリー上ではほかのキャラクターに能力を隠し、時に誘導するような形で真実へと迫っていくそうだ。30年前に起こった事件の真相が、過去と現在の異なるグラフィックやシステムと共に、解き明かされるのだろう。


そのほか本作は「プロローグ+全 10 話+?」の連続ドラマ仕立てとなっており、各話でさまざまな伏線を張りながら最終話へ向かう。各話は主にアバンタイトルやオープニングムービーから始まり、CMブレイクや次回予告なども挟む形で進行。プレイヤーは、ドラマを見ているような感覚でゲームを遊べるとのこと。なお本作は、3部作シリーズの第1弾となっているものの、1本のゲームとして完成されたシナリオが展開される。関連会社としては発売元であるイマジニア以外に、本作にはトイボックスが携わっているそうだ。


ミステリーの歩き方』は、Nintendo Switch向けに12月12日発売予定だ。通常価格は税込5980円。パッケージ版予約特典としてキャラクター設定資料集も用意されている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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