我孫子武丸氏携わる本格ミステリーゲーム『アームチェア・ディテクティブ RD(リモート・ディテクティブ)の遠隔推理』発表。失踪した妹をインターネット越しに探す、“古くて新しいアドベンチャーゲーム”


インディーゲーム制作チームのザクザクは9月25日、『「アームチェア・ディテクティブ」 RD(リモート・ディテクティブ)の遠隔推理』(以下、RDの遠隔推理)を発表した。対応プラットフォームや発売時期は未定。ティザーサイト上では、我孫子武丸氏へのインタビュー動画などが公開されている。

『RDの遠隔推理』は、遠方で行方不明になった妹をネット越しに捜索する、本格的なミステリーADVである。本作のメインキャラクターは、女子大学生の妹をもつ兄だ。ある時、長野県で妹が失踪してしまう。遠方にいる兄は、彼女をインターネット越しに捜索しようとする。長野県を舞台にした、古くて新しいミステリーが繰り広げられるという。

ティザーサイト内インタビュー動画のスクリーンショット

本作では、我孫子武丸氏が原作を務めている。同氏は、ゲーム『かまいたちの夜』のシナリオや、多数のミステリー小説などを手がけてきた小説家・シナリオライターだ。

本作と同氏の関わりについては、ティザーサイト上で公開されたインタビュー動画にて、同氏がなぜインディーズゲーム会社と一緒にゲームを作るのかという質問に返答。同氏は「ゲームが好きで、自分である程度コントロールしてゲーム作りに参加したい」「多分シナリオを書くだけでいいですと言われたら引き受けていない」といった回答を寄せている。原作というよりは、もっと深く関わる形で開発チームと一緒にゲームを制作しているようだ。

またゲームプレイの詳細については不明であるものの、同氏は「家の中にいてゲームをプレイするだけで事件を解決していく、そんなサスペンスを作れたらな」と語っている。安楽椅子探偵もののようなスタイルで、インターネットを介した妹の捜索が展開されるのだろう。そのほかティザーサイト内の動画では、我孫子武丸氏は「単なるノベルゲームではない、今ならではのノベルゲームが作れるのではないか」「古くて新しいアドベンチャーゲーム」ともコメント。ADVやミステリーが好きな人に向けた作品になるそうだ。


また本作は、インディーゲーム制作チームのザクザクが手がけている。公式サイトによると、同チームは。少数で集まってゲームを制作している集団。昨今の小規模なゲームが受け入れられている状況の中、自分たちのゲームを作っていこう、受け入れられなくとも自分たちの作りたいものを作ろうという意思で開発しているとのこと。公式X(旧Twitter)アカウントおよび公式サイトが9月25日に公開。チームの第一弾として、「8番ライク」な異変探しゲーム『#推しと異変 #都市伝説編 』がNintendo Switch/PC(Steam)向けに制作中であるそうだ。


「アームチェア・ディテクティブ」 RD(リモート・ディテクティブ)の遠隔推理』は、開発中。ザクザクは「東京ゲームショウ2024」に出展しており、『 #推しと異変 #都市伝説編 』が試遊出展されている。