スタンプだけでチャットを乗り切る会話ゲーム『のりきれ!雛ちゃんスタンプ』PC向けに10月4日配信へ。“原作風の顔”スタンプなどで会話を最後まで続ける、東方Project二次創作作品

個人サークル「ISY」のいすぃ氏は9月25日、『のりきれ!雛ちゃんスタンプ』を10月4日にリリースすると告知した。対応プラットフォームはPC(BOOTH/DLsite)。Steam版は後日リリース予定とされている。

個人サークル「ISY」のいすぃ氏は9月25日、『のりきれ!雛ちゃんスタンプ』を10月4日にリリースすると告知した。対応プラットフォームはPC(BOOTH/DLsite)。Steam版は後日リリース予定とされている。

『のりきれ!雛ちゃんスタンプ』は、鍵山雛がチャットをスタンプだけで乗り切ろうとする、東方Projectの二次創作ゲーム作品である。本作のメインキャラクター鍵山雛は、『東方風神録』などで活躍してきた厄神だ。厄を溜め込む程度の能力を所持。人間の味方を自称しており、厄を受けて神々へ渡しているのだという。

本作の鍵山雛は、アプリを使って日常的にコミュニケーションをとっていたようだ。しかしある日、彼女の携帯端末が何もしていないのに故障。文字は打てず、マイクも反応しなくなってしまう。そこで鍵山雛はにとり、萃香、女苑から送られてくるチャットに、スタンプだけで対応。相手に怪しまれないように、スタンプだけで会話を乗り切ろうとする。

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鍵山雛の携帯端末には、さまざまな話題のメッセージが送られてくる。たとえば萃香からお酒の話を振られたり、女苑から自炊をしているか聞かれたりといった具合だ。本作ではそうした会話に対して、スタンプを使用する。状況にあったスタンプを送ると、社交性メーターが上昇。一方、意味不明なスタンプや会話の噛み合わないスタンプを送ってしまうと、怪しまれて不信感ランプが点灯する。本作ではスタンプを送って会話をそれらしく成立させることで、チャットを乗り切っていくわけだ。

スタンプとしては、家やコントローラーといったわかりやすいアイコン、原作風の鍵山雛の顔といった感情の曖昧なものまで多数用意されている。スタンプには使用回数が設けられており、会話の合間にストアで買い足しながら、チャットを繰り広げるようだ。また要素としては、時折起こる「端末トラブル」では不利なイベントが発生。「鍵山カード」には特殊効果が込められており、上手く使うと会話を有利に進められるそうだ。いすぃ氏のブログによれば、いろいろとランダムな側面もあるローグライクなゲームになっているとのこと。


本作は、国内の個人開発者いすぃ氏による個人サークル「ISY」が手がけている。サークルの過去作としては、『たすけて!おつかれさとり様』『雛ちゃんブレイカー2ndBreak』など、東方Projectの二次創作ゲーム作品を多数発表。2023年にリリースされた『貢がせろ!女苑ちゃん!!』では国内SNS上で注目を集めており、累計3万本を達成しているという。また前作『あうんちゃんのお困りですよね!?霊夢さん!』では、記事執筆時点でSteamのユーザーレビュー103件中99%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得。プレイヤーからは可愛らしいキャラクターや会話劇などが、評価されていた。

本作『のりきれ!雛ちゃんスタンプ』は、「雛ちゃんのスタンプ大作戦(仮)」として7月頃から制作がスタート。8月末に実施されたオープンアルファを経て、ブラッシュアップが続けられてきた。同氏のブログによれば、アルファ版のフィードバックを経て、大幅な改修がおこなわれたとのこと。大きな変更点としては、スタンプによる社交性の獲得量が増加し、カードの比重がダウン。チャットの重要度がアップし、目標の社交性を達成しても会話が最後までおこなわれる形に変更されている。変更によって、チャットを最後まで乗り切るゲームへと変わっているようだ。

『のりきれ!雛ちゃんスタンプ』は、PC(BOOTH/DLsite)向けに、10月4日リリース予定だ。またSteam版が後日リリース予定とされている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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