ゲームエンジンUnityの最新バージョン「Unity6」、10月17日に全世界向けにリリースへ
Unityは9月19日、ゲーム開発プラットフォームUnityの最新バージョンであるUnity6を全世界向けに10月17日にローンチすることを発表。年次開発者基調講演であるUnite内で発表されたかたちとなる。
Unityはサブスクリプションサービスを中心として展開中のゲーム開発プラットフォーム(ゲームエンジン)だ。Unityは、業界標準のプログラム言語とされるC#をサポート。またPC(Windows/macOS)のみならず、PS4やXbox Oneといったコンシューマ機からAndroid/iOSといったモバイルのOSまで、幅広いプラットフォームをカバーしていることが特徴だ。
そんなUnityの最新バージョンとなるUnity6が10月17日にリリースされることが発表された。Unity6のプレビュー版となるUnity 6 Previewは2024年5月1日にリリース。Unity6においてはレンダリングパフォーマンスの向上や、ライティング機能の強化、WebGPUへのアクセス、visionOSなどのXRプラットフォームのサポートなどが行われている。なお本バージョンより命名規則が変更となっている。以前は、Unity2021、Unity2022などといった年数表記で示されてきたバージョンが、番号での表記に戻るかたちとなっている。
年次開発者基調講演であるUnite内ではUnity6の新機能であるECS(Entity Component System)、Adaptive Probe Volumes、Scenario Blending、SpeedTree vegetationを含む複数機能を使用し、Unity6で開発された新しいデモ「Time Ghost」も発表されている。
またUnity 6世代の最初のアップデートであるUnity 6.1は2025年4月のリリースを予定しているという。Unity 6.1では、Unity 6のコア機能をベースに、折りたたみ式の画面や大画面のフォーマットのサポート、GPU Resident DrawerのDeferred+レンダリング、新しいビルドターゲットやビルドプロファイルなどの新機能が追加される予定とのこと。
Unityにおいては、昨年新たな料金システムRuntime Feeを導入することを告知していたものの、支払いの仕組みやその不明瞭さ、規約の無断改定などにおいて既存のUnityユーザーから大きな批判を受け、少なくない開発者が「Unity離れ」を起こしていたことが報じられてきた。そうしたRuntime Feeについては、完全撤回することが9月13日に発表されていた(関連記事)。Runtime Feeの撤回や新たな安定バージョンのローンチなどを受け、今後Unityを取り巻くコミュニティがどういった変遷を遂げていくのかは引き続き注視されるところだろう。