『Dead by Daylight』IP活用の協力TPS『Project T』、早くも開発中止。クローズドテストの結果が“満足いくものではなかった”として中止決断


Behaviour Interactiveは9月18日、『Project T(仮題)』の開発を中止することを発表した。理由としては、プレイテストなどを経て、本作を深く分析したところ、全体的に満足いく結果が得られなかったためとのことだ。

『Project T』は協力プレイ対応の、アクションホラーシューティングゲーム。『Dead by Daylight』と世界観を共有していた。本作の舞台となっていたのは、エンティティの領域の一部である広大な土地、Backwater(バックウォーター)だ。プレイヤーは同地に閉じ込められた侵入者Trespassers(トレスパッサー)となり、生き残るため協力しつつ怪物Thrall(スロール)と戦う。


本作については、Insider Program(インサイダープログラム)なる取り組みも展開されていた。同プログラムは、プレイヤーが開発に参加できるというもの。具体的には、プレイテストへの参加や、ゲームに関するアイデアや意見を直接開発チームと共有できる。またプログラム参加者は開発プロセスにおける独占情報や、特別なゲーム内報酬が獲得できるとされていた。


ところが9月18日、Behaviour Interactiveは『Project T』の開発中止を発表した。同スタジオは開発において、インサイダープログラムを活用し、本作のコアデザインやゲームプレイについて、非常に早い段階からの検証が実施できていたと説明。そうして開催された7月のプレイテストの後に、同社は製品および商業的な観点からリスク評価を徹底的におこなっていた。

そうして分析をおこなった結果、プレイヤーからは好意的な反応も寄せられていたものの、全体として満足のいく内容ではなかったとのこと。そのため、『Project T』の開発中止に至ったようだ。

本作はBehaviour Interactive傘下のMidwinter Entertainmentが開発を担当していた。同社は過去に盛況を博したサバイバルTPS『Scavengers』を手がけていた。『Project T』については今年の5月に発表。『Scavengers』を手がけたスタジオによる新作であること、そして『Dead by Daylight』の世界を舞台としていることもあり注目を集めていた。しかしながらプレイテスト段階でBehaviour Interactiveが想定する水準に届かなかったようで、早くも開発中止となったかたちだ。