買切ゲームながらサービス終了・プレイ不可となった『ザ クルー』開発元、『2』と『モーターフェス』にはずっと遊べるオフラインモードなど検討中。なお『2』は“132円セール”中

Ubisoftは9月11日、『ザ クルー:モーターフェス』の最新情報を伝える動画を公開。同作および『ザ クルー2』にて、「長期的なアクセス」を確保するためにオフラインモードなどの実装が検討されていると明かされた。

Ubisoftは9月11日、『ザ クルー(The Crew)』シリーズの最新作『ザ クルー:モーターフェス』の最新情報を伝える公式動画を公開。このなかでは同作および『ザ クルー2』にて、「長期的なアクセス」を確保するためにオフラインモードなどの実装が検討されていると明かされた。

『ザ クルー』シリーズは、オープンワールドレーシングゲームだ。2014年発売の『ザ クルー』を皮切りに、2018年には『ザ クルー2』が、2023年には『ザ クルー:モーターフェス』が発売された。シリーズの開発を手がけるのはUbisoft傘下のIvory Tower。『Need for Speed』シリーズや『Test Drive Unlimited』などに携わったスタッフが在籍するスタジオだ。

本シリーズでは、実在の地域をもとにした広大なマップを舞台に、道路・野原・山道などさまざまなロケーションを縦横無尽に駆け巡ることができる。また『ザ クルー2』からは、ボートや飛行機も乗り物として実装された。オンラインサーバーに常時接続される点も特徴で、サーバー内の他プレイヤーと共にドライブや探索を楽しめる。


今回、『ザ クルー:モーターフェス』のYear 2コンテンツアップデートの詳細を紹介する公式動画「ザ クルーShowcase2024」が公開。この中では同作および『ザ クルー2』にて「長期的なアクセス」を確保するために、オフラインモードを含めたさまざまな解決策が検討されていることが発表された。数か月以内に続報が案内されるとのこと。

『ザ クルー:モーターフェス』および『ザ クルー2』において「長期的なアクセス」を確保する計画が明言された背景には、『ザ クルー』第1作において生じた混乱があるとみられる。同作は今年2024年3月末にサービスが終了された。理由としては、サーバーインフラの維持やライセンス契約の問題などがあったという(関連記事)。

サービス終了については事前に告知されていたものの、根強い人気もあり、所有していたゲームをプレイできなくなるという点については強い批判も生じていた。そんな『ザ クルー』のサービス終了をきっかけにして“サポート終了されるとプレイできなくなるゲーム”の存在自体が問題視されはじめ、「Stop Killing Games」という運動に発展。ゲームの運営元に対し、サポート終了後もプレイできる手段を残すことの義務付けを求めている。

『ザ クルー:モーターフェス』

『ザ クルー』第1作のサービス終了に際してそうしたユーザーの猛反発があったことからか、『ザ クルー:モーターフェス』および『ザ クルー2』では「長期的なアクセス」が確保される方針が取られるようだ。一例としてオフラインモードの実装が挙げられたものの、検討中とされており続報が期待される。

なお現在Stop Killing GamesではEUでの法案化を目指して「European Citizens Initiative(ECI)」に基づく署名運動を実施中。ECIとは、加盟国のうち7か国から100万人以上の署名を集めれば、欧州委員会に対して立法を提案できる制度だ。Stop Killing Gamesの署名運動は7月末に開始され、現在30万人以上からの署名が集まっている。締切は2025年7月31日に設定されており、今後の動向も注目されるところだろう。

ザ クルー:モーターフェス』はPC/PS5/PS4/Xbox Series X|S/Xbox One向けに、『ザ クルー2』はPC/PS4/Xbox One向けに発売中。現在両作ではセールが実施されており、『ザ クルー:モーターフェス』は定価の70%オフとなる2937円で、『ザ クルー2』は定価の90%オフとなる132円で販売中だ(いずれも税込)。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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