西遊記アクション『黒神話:悟空』の平均プレイ時間、すでに「30時間超え」との調査報告。プレイヤーの“熱中度”垣間見える
デベロッパーのGame Scienceから8月20日にリリースされた『Black Myth: Wukong(黒神話:悟空)』。本作はPC(Steam/Epic Gamesストア)/PS5向けに販売中で、Xbox Series X|S向けにも展開予定。統計サイトVG Insightsの調査報告によれば、本作の平均プレイ時間はすでに30時間を超えていると推測されている。海外メディアGamesRadar+などが報じている。
『黒神話:悟空』は、西遊記を題材にしたアクションゲームだ。プレイヤーは孫悟空を思わせるキャラクター「天命人」を操り、危険と不思議が溢れる西遊の旅路に出る。西天(天竺)を目指す冒険のなかでは、強大な妖怪たちも天命人の前に立ち塞がる。
本作は8月20日のリリース直後からプレイヤー数が100万人を突破。ピーク時には約240万を記録し、発売3日で1000万本の売上を記録したとの発表もあった(関連記事)。加えてSteamでは約56万件も寄せられたレビューのうち、95%が好評とする「圧倒的に好評」を収めるなど、注目度だけでなく人気も高い作品だ。
そんな本作の売上推定値やゲームプレイに関するデータについて、統計サイトVG Insightsが最新情報を伝えている。9月2日時点では、本作の平均プレイ時間は約27時間だという。VG Insightsにて本稿執筆時点の情報を確認すると、平均プレイ時間は約32時間で、プレイ時間の中央値は28時間となっているようだ。メインストーリーだけを追うのであればおおよそ30時間前後でクリア可能とされていることを鑑みると、高いクリア率となっているように思われる。
実際にトロフィー情報サイトPSN ProfilesにてPS5版におけるトロフィー取得率を確認してみると、ラスボスの撃破で獲得できる「万相真に帰す」の獲得率は、PSN全体では約10%となっている。またSteam上の実績獲得率では、同様の実績である「万相真に帰るは第七十二の難」は約25%の取得率を記録。プラットフォームごとの違いはあれど、発売から2週間ほどで、すでに購入者の約6人に1人は本作をクリアしているといえるだろう。
一方で、本作と同様のジャンルであるアクションRPGという観点では、たとえば『サイバーパンク2077』におけるメインストーリークリア実績「世界」の取得率はSteam版にて37.4%を記録。『ホグワーツ・レガシー』におけるラスボス撃破の実績「ホグワーツの英雄」は、Steam版にて30%の取得率となっている。
このように他タイトルと比較すると『黒神話:悟空』のクリア率が格段に高い、あるいは低いというわけではない。とはいえクリア率は発売されてからの時間や、ゲームそのもののボリュームによっても変動しうる。そうした観点では、大作アクションRPGである本作のクリア率は、リリースから2週間ほどにしては高めといえるかもしれない。
なお本作のゲームプレイにおいてはデスペナルティがなく、死亡時にも経験値などを失うことはない。そうした気軽なリトライが可能なところも、攻略のしやすさに関わっているのかもしれない。
いずれにせよ、今回はVG Insightsの調査報告から、リリース時期に比して長いプレイ時間を誇っていることが明かされたかたち。実績からも他作品に迫るクリア率を記録していることも垣間見え、本作プレイヤーの“熱中具合”がうかがえる。
『Black Myth: Wukong(黒神話:悟空)』はPC(Steam/Epic Gamesストア)およびPS5向けに配信中だ。Xbox Series X|S向けにも展開予定で、こちらの発売日は未定。